第23回 自前の正月飾り

2019.1.1
映像の持つ力

自前の正月飾り

いつもの正月飾りで新年を迎えることは出来ましたか? 友人は去年度、しめ飾りを購入するとき、今後は販売できるか…と言われました。材料の稲ワラを手に入れるのが難しいから。友人宅はお母さんが畑の世話をしているが田はない。正月飾り用にバケツ稲するっきゃないかもですね!

「縄ない&正月飾り」体験、講師を始めて4年目の年末。有難いことに小学校の授業で伝える機会を頂きました。ワラから何でも作ってきた先人たちの暮らしの魅力や、正月飾りにどんな想いを込めたのか、埼玉・鹿児島・奄美・トカラの島々を例にご紹介。

その後は、一番のお楽しみ!! バケツ稲でつくった、「自前の稲ワラ」で縄ないして、しめ縄飾りを作る。結束も輪ゴムや紐じゃなく自前のワラで賄います。みんな自前の藁だから真剣。真剣。

 

正月飾りに選ばせた柑橘の特性

わたしも2019年は自分で作ったお米の稲わらを使ったしめ飾りで新年を迎えることが出来ました。飾りは、12月下旬まで稲架かけしたほやほやの穂。天日が充満しています。金柑はベランダで育ちの自家製。

正月飾りで、「橙(ダイダイ)」を始めとして柑橘が飾られますが、飾りに込められた想いは「橙→ダイダイ → 代々」。代々に渡り子孫が絶えることなく繁栄する象徴。言葉はそのものを現してもいるから、縁起の語呂合わせはとっても大事。

他に、成長の様子からも飾りに選ばれてきたのですね。みかん、金柑などは、花が咲き実った果実が冬を過ぎても実をつけている。こうした成長の姿からも、代々に渡り家が絶えることなく繁栄する象徴として飾りに選ばれてきた。

わたしも昨年、ベランダで何粒か年越しをする金柑を見てきたから、金柑様様。飾らずにはいられません。

自前の正月飾りをつくったことで、縁起物の正月飾りが、違うものにみえてきた。自分で暮らしをたててきた先人の暮らしと少し繋がれたよう。

年の節目に、部屋中が稲わらだらけにし、新藁の香りの中で、ワラをすぐり。両手を合わせ、足を使い、縄に綯(な)う。体ごと、お米を収穫できた安堵と喜びを感じられた。お百姓さんの暮らしは、自然の一部だってこと実感する身近な方法なんですね。

1/28(月)、新春はまどまシアター上映会

(中川美帆)

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