ヤタガラスはトキだった仮説
2024.10.29 第7話 トキは不思議な鳥
僕がそもそもこのトキ=ヤタガラスばなしを思い描くようになったのは、自分が暮らす村の村社が羽黒神社だからである。その神社の由来を調べて、蜂子皇子の故事に行き着いた。そこから山形の羽黒山の「羽黒」が、ヤタ […]
2024.9.23 第6話 ヤタガラスはなぜ三本足か
前回(第5話)では、佐渡に伝わる鳥追い歌を紹介した。鳥追い歌とは田んぼに害をなす鳥を、とにかく自分のところ以外へ追い払うための歌のことであり、また、その歌を唱和しながら村をまわる行事を言う。佐渡のいく […]
2024.9.1 第5話 鳥追い歌のカンガラス
前回(第4話)では、ヤタガラスとは「八咫烏」であるということ、「咫」とは古代の長さの単位で概ね18cmだということ。18cm×8であればトキの「翼開長」、すなわちひろげた両方の翼の先端の間隔140cm […]
2024.6.26 第4話 トキの大きさは140センチ
旅の空。それは旅人が仰ぎ見る空のこと。では旅人はなぜ空を見るのか。 ある写真家は、旅先では「夢判断」ならぬ「鳥判断」をするのだという。人や街の顔で土地の相を判断するように空の顔も見る。なぜなら空に飛ん […]
2024.5.30 第3話 貴種流離譚
有限とは無限である。佐渡に居るとそんな禅問答をしたくなる。たとえば島とは海にうかぶ限られた大地ゆえに、限りなく四方八方から異質なものたちが流れ着く。 あるいは今年もまもなくおわる田植えは、冬にこの島の […]
2024.4.28 第2話 征服者と受難者、それぞれのヤタガラス
のっけから余談で恐縮だが、最近、「のぼる人」には二通りあると思い至った。まずは山にのぼる人。麓のどこから登り始めてもテッペンの一点に収斂していく。とてもわかりやすい。 一方、それと真逆なのが川をさかの […]
2024.3.30 第1話 トキ博士のひそやかな野望
佐渡ヶ島の空からいちどは姿を消したトキ。16年前から始まった放鳥につづき、野生下でのヒナの誕生も順調で、いまや500羽をこえるトキが舞っている。わが家の庭のクヌギにまで普通にやってくる。※上の写真 そ […]