水の流れは絶えずして

第四十五話 十勝川ふたたび

2018.12.1
水の流れは絶えずして

北海道胆振東部地震から約3ヶ月、延期となっていた全国いい川・いい川づくりワークショップに参加するため、11月30日から再び帯広を訪れています。

早朝、羽田空港を出発後、ほとんど揺れることなく帯広空港に到着、機内から一歩出た途端、冷たく張りつめた北海道の空気を感じました。気温はたぶん零度近くか氷点下、ロビーから一歩外に出るとなれるまで息苦しいくらいの空気を感じることができました。

午後からエクスカーションに参加し、地元の活動団体や国土交通省の方々の案内で9月に訪れる予定であった、十勝川の環境再生現場や北海道土木遺産に認定されている千代田堰堤などを見学しました。


十勝川合流付近の帯広川


十勝川の湿地再生、国土交通省、地元企業、市民団体、高校生など多くの関係者によって再生、維持管理されている。


千代田堰堤全景

千代田堰堤は、北海道随一の規模と云われ、昭和10年に水田の灌漑用水用に建設されたものですが、現在は、鮭養殖に使う鮭の捕獲場所として利用されています。

また、千代田堰堤の脇には国土交通省が治水安全度を向上させることを目的に建設した新水路やき、洪水実験、魚道実験などを行う十勝川千代田実験水路が設置されていました。


実験水路の魚道

我々が訪れた11月30日は、鮭の捕獲期間の最終日、そして実験水路に設置された見える魚道見学の最終日でした。

今期の鮭の捕獲作業は数日前に既に終了しており、アユを引き上げるクレーンなどが既に撤去されたあとでしたが、見える魚道では、数は多くありませんでしたが、冷たく強い流れの魚道を力強く越えていく魚を見ることができ、上流に登っていく魚の生命力の強さを感じることができました。

 

魚道脇に水の流れや魚が堰を超えていく様子がわかるガラス張りの観察場所が設置されている。
時おり魚が堰を超えていく様子を見ることが出きる。

北海道もこれから本格的な冬。雪のほとんど降らない帯広では、氷点下二桁の季節を向かえます。寒いだろうと思いながら、現地をあとにしました。