第四十四話 北海道胆振東部地震の傍らで

2018.9.30
水の流れは絶えずして

このところ、コラム記事がなかなか書けませんでしたが、9月6日の北海道胆振東部地震の発生日から数日間、ちょうど釧路から帯広に滞在していましたので、そのときの様子をお伝えしたいと思います。

被害に遭われた方、避難生活を強いられている方々には、お見舞い申し上げたいと思います。

9月6日の朝、一番の飛行機で釧路に向かっていました。
羽田空港の出発ロビーに到着時には、釧路便に遅延のお知らせが…今の国内線は、搭乗手続きもセキュリティチェックでバーコードをとおすだけで一気に出発口まで来られてしまうため、寝起きですぐに家を出てしまったこともあり、遅延の理由を出発口で案内の人に訪ねたことで、札幌近くで大地震があったこと、北海道全土で停電が発生していることを初めて知りました。
ここで、キャンセルという選択肢もあったのかも知れませんが、出発まで10分、震源地が目的地の釧路から距離もあり飛行機も飛ぶと言っているので、何とかなるだろう程度の気持ちで出発してしまってからが大変でした。
釧路空港に到着すると普通に電気も付いていたので、騒ぎも収まったのかなと思い通常どおり運行していたバスで釧路駅に向かうと、途中の信号はすべて消えており、コンビニやスーパーに買い物客の行列が、空港は自家発電があったのですね。このあたりから、少し不安が募ってきました。
11時過ぎに釧路駅に行くと停電のため、列車は運行休止中。それでも、午後に電気が復旧すれば14時過ぎには運行再開しますとのアナウンス。近くのスーパーで非常食を調達し、昼過ぎに戻ってくると運行再開は17時以降と変更。そして15:00には、停電が解消しないため全日運休のアナウンスが流されました。
ホテルは停電のため新規宿泊客の受け入れをすべて停止しており、駅の待合室で待っていた20人以上の旅行者が路頭に迷うことに。ぼー然としているところに、釧路市役所の防災庁舎が避難場所として開設されたとの情報があり、みんなで市役所に向かいました。

 
信号は消え、交通もまばらな停電の釧路市内

 
釧路川河口 商業施設も完全に閉鎖中   街中は停電中なのでなぜか動いている噴水
商店街のスピーカーが聞こえたり、何か秘密のライフラインがあるようです

避難場所に到着してみるとさすがに防災庁舎、発電機や冷房が完備され多くの市民が水と携帯電話の充電、テレビの情報を求めて集まっていました。携帯の充電大切ですね。多くの方は充電が終わると三々五々に帰宅。結局、行き場のない旅行者数十人と防災庁舎で夜を明かすことに、配給されたペットボトルの水とカロリーメイト1箱、そして毛布に感謝。とふととなりのホテルを覗くと、停電のため非常階段を10階近くまで、たぶんトイレ用のバケツをぶら下げて登っていく宿泊客の姿が見え、ある意味、トイレも電気もある避難所の方が快適だったのかも知れません。

翌日も電気の復旧が不十分で、JR北海道は朝から終日運休を決めていたため、レンタカーで帯広まで移動しました。せっかくレンタカーを借りたので、道すがらコンビニやスーパー、道の駅などに寄って行きましたが、どこもお弁当やパン類などはすべて売り切れ、一方で、電気が復旧しているところでは、レストランは通常どおり営業しており、前日と一変して旅行者として食べるものに困ることはありませんでした。


釧路市博物館で見つけたタンチョウ(ジオラマです)

2日目の朝、電気が戻り再開した和商市場 前日の昼からまともな食事が取れていなかったので温かい食事に感謝

そして地震から3日目には停電もほぼ解消し、表面的には市民の生活も通常どおりに戻っていました。
今回の地震では、地震の被害と全く関係のないところで、電気が止まっただけで、大きな経済的な損害が出ています。最所に到着した釧路では、冷凍庫に電気が供給されず水産物の水揚げができなかったとか、帯広では停電で搾乳ができなかったとか、農漁業にも大きな影響があったようで、多くを電気に頼っている今の暮らしを振り替える貴重な機会となりました。

本来の目的だった、北海道 帯広の川の紹介を少しします。

 
十勝川支流の音更川と廃線になった鉄道橋 十勝川千代田堰堤 遡上する鮭の捕獲の様子


十勝川の河川敷で見つけたタンチョウ(本物です)釧路湿原からエサをとりにきているのでしょうか

 
十勝川河口 太平洋に流下しています。  河口の流木に集まるカラスたち

しま