水車は先人の知恵の結晶

2017.12.1
映像の持つ力

水車は農民の努力と伝統技術の結晶

 水車と田んぼのある景観。現役で水車が活躍しているのは福岡県朝倉郡菱野の三連水車だけなのですね。これは観に行きたいなぁ。でも福岡は遠い・・。
調べてみると、なんと茨城に模型の展示があるではないですか。霞ヶ浦ふれあいランドで1985年つくばで開かれた国際技術博覧会で展示されたものが公開されています。

 「水車は農民の伝統技術の結晶」これは、模型の看板にある言葉。
水車は自然を生かして生きてきた先人の知恵の結集のシンボルと言えるのかも。どれだけ、高度な技術なのか、科学者の解説が聞きたーい。

 

伝統文化に出会う上映会

12月3日(日)のはまどま劇場 〜 伝統文化に出会う上映会 〜では、「まつりと力学」をテーマに。先人の知恵のシンボル水車と山車が登場する、2つの作品を上映します。棟梁や鳶職に伝えられた「まつり」 に欠かせない技術に注目します。

川越まつり渡り挨拶_300

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 ❶『薩摩の水からくり』(1990年 30分・鹿児島県知覧町・加世田市)

鹿児島県知覧町豊玉姫神社と加世田市竹田神社では、夏祭に水からくりが行われる。水からくりは 大小の人形を水車の力で 動かすからくり人形。 歯車や滑車などの仕掛けで人形は複雑に動く。鹿児島県の他の地方では、夏祭りには太鼓踊りや舞台の手踊りが行われるが、ここでは水からくりを楽しみ、大事に伝えてきた。(企画 鹿児島県教育委員会・制作民族文化映像研究所)

 ❷『川越まつり』(1990年 49分・埼玉県川越市)

埼玉県川越市は農産物の集散地として栄え、江戸との交流が盛んになり、華やかな江戸文化ももたらされた。町衆の熱意と力で支えられ、伝えられてきた川越まつりでは、その江戸文化が花開く。6月、その準備が始まる。(企画 埼玉県教育委員会・制作民族文化映像研究所)

* 上映会の詳細はこちらをごらんください。

伝統文化に出会う上映会『川越まつり』『薩摩の水からくり』

 

島民の海上タクシー

こちらは、南東の島。奄美大島とカケロマ島をつなぐ、海上タクシーの船。

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目的地は諸鈍湾に向け左に舵を切る。

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船が進むごとに、ぐんぐん、海面に舟の軌道跡が広がり、波をうっていきます。

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島民を運ぶ船の遠心力の跡。そしてカケロマ島に沈む夕日に、うっとり。
定員12名の「でいご丸」。船は今日も変わらず島民の足を支えて運行していた。

海面に残る船の軌跡は、生間港に向け進むごとに何倍にも広がっていった。その跡は、島民のたくましさが現れているようでした。奄美大島、加計呂麻島、トカラの島々・・南の島の暮らしには、今でも、まだまだ、先輩の努力と伝統技術の結晶に出会えます。

はまどま劇場では、来年も、「伝統技術に出会う上映会」上映していきます。ぜひ、足をお運びください。

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