竪穴住居は雨でも快適!
2017.11.1映像の持つ力
雨音を吸収する〜竪穴の住居!
10月14-15日の2日間。横浜市都筑区にある大塚・歳勝土遺跡公園にある、竪穴式住居で上映会をしました。
大塚・歳勝土遺跡公園は、2,000年前、弥生時代中期の遺跡が発見された場所で住居景観を復元し屋外展示をしている公園です。
屋外のイベントなのに、なんと天気は、準備の前日から3日間、台風による大雨と強風、気温が16℃にもならない気温。
あいにくの天候に加え、郷土映像ラボで屋外イベントで機材を持ち込む上映会は初めてのこと。
公園の電源から上映会場の竪穴住居まで電気を引き込む電源コードが必要。
知人から20mの電源コードを借りることができ、上映会の要、電気は準備完了。
と思ったら、何なに?防水仕様の電源コードっていうのがあるの?確認してなかったー。
と後から知らない事が出てくる。出てくる。
寒さや、看板の雨よけ対策。何かとハプニング続きでしたが、復元された竪穴式住居内を、私の手でしつらえること、そして、竪穴式住居の中で竪穴式住居の復元記録を鑑賞すること(あ、焼畑の復元映像も上映しました)。そんな機会は滅多にない。
機材の移動は電車で体ひとつ。費用も抑えながら、現地調達も利用して(駅前)。
たびたび、冷や汗が出る思いでしたが、「二千年前の人はどんな風にこの場所を工夫したのだろう」など、2,000年前の都筑区大塚・歳勝土遺跡で暮らした人に思いを馳せてみたり・・・。
そんな滅多にない、有難い経験をさせてもらえました。
ほっとした瞬間もありました。
外から上映会場に入ってきた方が、「外より快適〜」とおしゃってくれた時。
竪穴式住居の円形で半地下の空間はとてもシーンとしています。
外は大雨でしたが中はけっこう静か。
屋根や壁に噴かれた茅や木材が雨音を吸収してくれるのでしょうね。
車を使わない自分の体ひとつで持ち込める範囲での室内のしつらえでしたので、一安心の瞬間でした。
雨水って便利なのですね!
映画鑑賞の客席について。竪穴式住居の床は土間。
でこぼこしているためイスではなく、床に座っていただくことに。
床は、ビニル袋を開いてつなげたシート、アルミシートのクッション、布の三層で養生。
電気は映写の機材とスポット電灯一つに使いました。足元の光は電池式のライト。
困ったことは、土ぼこり。
土間の表面は細かい土がたまっていて、人が動くたびに土ぼこりが舞い上がります。
機材や電源コードを触わったり物を移動する度に、手のひらは土のパウダーでかさかさに。手が汚れたままでは、触るもの全てが汚れてしまいます。
手を洗いたい、でも水道は近くにない。外は雨だし、どうしよう・・・。
そうだ!使えるかも・・。
ずっと悩ませられてきた雨。
入り口からぽたぽた、藁から屋根組を伝い雨が滴り落ちてきている。
手で屋根から伝う雨水を受けるだけで、手を拭くために十分な水分は確保できました。
はまどまミニシアター次回は、11月26日に開催。
個性が豊かすぎる・・古代文化を今に残す 鹿児島の離島群を特集
11月は、悪石島と加計呂麻島の映像を上映します。
よこはま里山研究所は台所のあるスペース。
はまどまミニシアターでは三好さん手作りのお野菜料理を参加のみなさんで囲みます。