第103回 イネカメムシの前に・・・

2025.9.1
映像の持つ力

良い稲ができたねぇ。思わぬお褒めの言葉に顔がほころびます。

ほんとによく育ちました。
稲は全て手植えの一本植え。

まだお日さまが出ていない薄暗い田んぼに並ぶ稲。
葉ぶり、張り、色合い、稲の立ち姿が見事です。

風はないのに、葉の活動をみてとれます。

「ほとんどあなたが植えたんだよ」と夫に言われ、思い出しました。
夫は田の苗代で苗とりに精を出し、田植えは主にわたしが担当したのでした。

うちの田んぼは、土を耕していなく、肥料も無いけど、しっかり育ちます。

そして、除草や防虫剤もなしの自然農だから、草取りが大変では?と聞かれますが、田植えの準備で草整理をする程度ぐらいで、田植えの後の雑草に悩まされることは無いです。

 

新しく設計した入排水の調整もまずまず。水の入れ替え管理がしやすくなりました。

8月に入り稲の出穂を確認。ふー、やっとここまできました。
アメリカザリガニの対策もできたし、後はイネカメムシ・・ じゃない!!

異常な高温で夕立なしの異常気象。しかも田の配水は8月で終わり。

イネカメムシの前に、さてどうしたものか。

 

わたしたちの、小さな森のある畑では、雨がなく容赦ない高温が続くなか、成長が昇降状態、実が大きくなれない、枯れてゆく苗もあったりと、辛抱どきです。

かと思えば、奈川ササゲは至って元気です。開花し鞘を伸ばしています。
数年間に種採りした種だから芽が出たらラッキーぐらいで植えたものですよ。

気候条件と種に記録された生態の季節行動のタイミングさえ合えば乗り切ってくれます。

 

乾燥に弱いものは、早々と収穫から種採りに切り替えました。
種採りが出来るだけでもありがたい。

(中川美帆)

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