竪穴式住居で映画を観る
2017.10.1映像の持つ力
曼珠沙華と稲作伝搬
家の前の森は、曼珠沙華が咲いたのを境に
すっかり秋の気配です。
9月に入り、気温差が10度もある日が続く中で
迎えた夏の終わり。それでも、今年も変わらず
お彼岸を前に、曼珠沙華は一斉に咲いてくれました。
・・・彼岸花とも呼ばれる曼珠沙華。自生種ではなく
稲作が伝わったとき日本列島に入ってきたという
説もある。
2000年前の弥生時代から、曼珠沙華は変わらず秋を
人に知らせてくれていた。。。わたしたちの足元には
確かに何先年もの単位で続く命の営みのがあるのですね。
竪穴式住居の中で上映会
NORAの所在地、横浜は、弥生時代の遺跡公園があります。
「大塚・歳勝土遺跡公園」。
なんと、郷土映像ラボは、この大塚遺跡に復元された竪穴住居の中で上映会をする機会をいただきました。
10月14日、15日に開催される、「遺跡オーガニックマルシェ2017」の中で、「古代の知恵を知る」テーマに、2作品上映。
1)『標津・竪穴式住居をつくる』1984年・35分・撮影地:北海道標津郡標津町茶仁
(企画:標津竪穴の会、制作:民族文化映像研究所)
2)『西米良の焼畑』1985年・43分・撮影地・宮崎県児湯郡西米良村
(企画:西米良村教育委員会、制作:民族文化映像研究所)
焼畑は環境破壊ではなく、循環型の農法。起源は縄文中期頃に始まったと言われています。大まかに言うと、
・燃やした後の灰を肥料として利用 ・土の成分変化を巧みに利用した輪作。
・耕作地を放棄し移動 ・地力が回復した頃に、焼畑を再開。
これらを、数十年単位で順繰り行う、持続可能な農法です。
ぜひ、横浜の、二千年前に人が生きた跡を残す竪穴式住居の中で、古代の人々につながる映画を観ませんか!
※大塚遺跡、竪穴式住居での上映会の詳細は、こちらのFBイベントページをご参照ください。
リンク先:竪穴住居で映画鑑賞!「古代をイメージする映画館」FBページ
10/15(日)15時〜、NORA・はまどまミニシアターを開催
10月15日は、NORA・はまどまシアターでも上映会を行います!!
古代の移動手段。海上交易の道に位置する、鹿児島県硫黄島の行事と、西米良の焼畑です。合わせてご参加ください。
1)『 八朔踊りとメンドン 』1983年29分 撮影地:鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島
(企画 鹿児島県歴史資料センタ-黎明館/制作 民族文化映像研究所)
2)『西米良の焼畑』1985年・43分 撮影地:宮崎県児湯郡西米良村
(企画:西米良村教育委員会、制作:民族文化映像研究所)