石田のおじさんの田園都市生活

第25回 田園の憂鬱 2010秋

2010.9.30
いしだのおじさんの田園都市生活

土方殺すに刃物はいらぬ・・・

9月23日、木曜日祝日に予定していた稲刈りが、
その後の土日にもできず、
今週末もできそうに無い
来週末となると、当初の予定より半月遅れだ。

9月11日に刈った稲もまだ架け干しにあって、
脱穀、籾摺りができないでいる。
早く新米を味わいたいのだが・・・

そして、米のでき。
新潟でも、例年8割以上ある一等米が2割以下と聞いた。
このあたりの米も猛暑で粒が小さいようだ。

秋の長雨。
ここのところ秋晴れの日がたまにしかない。
異常な低温。
10日前の最高気温と今とでは20度もの差がある。
8月から9月の初旬には乾燥と高温が続いていた。
そのころに少しでいいからこの雨とヒンヤリが欲しかった。
口に出してもせんない、こと。

猛暑のころには野菜の苗が熔けた。
キャベツ、ブロッコリー、白菜などに甚大な被害。
また、今は急な気温の低下で播き直しも難しくなっている。
秋ジャガの種も地中で熔けた。
植えつけた上からワラで覆った農家さんでは無事だったとか・・・

そして、今、猛暑は去ったが、
稲刈りができない。
脱穀も難しい。
稲刈りや脱穀は当日が晴れていても、それだけではできない場合が多い。
地面がぬかっていると機械が動かないし、
稲束が湿っていれば、籾を取り込むこともできない。

そして、それが休日を利用しての市民耕作の田んぼなら、
気持ちよく作業のできる日はさらに限られてしまう。
休日の状況を心配しながら週日を過ごす。

人間も光合成が必要、と、私は思っている。
こんな天気が続くと、気持ちもドンヨリしてしまう。
田園の憂鬱、である。

土方殺すに刃物はいらぬ、雨の三日も降ればいい
という言い方がある
百姓もそうだね。
そういえば、酷暑の中で道路工事をしていたおじさんたち・・・
どうしているだろうなぁ。
そんな憂鬱な9月末・・・
いいこともあった、ので報告。

2週間ほど前から、
青葉区藤が丘のオーガニックスーパー「マザーズ」で、
「青葉米のおにぎり」が売り出されている。
好評である。

このおにぎりに使われているお米、
林さんの生産したものだ。
林さんのことは3月の小欄に書いた。

これは、
我が社の職員が研修に参加したことがキッカケになっている。
「はまふぅどコンシェルジュ」研修だ。
ここでマザーズの店員さんと仲良くなり、
マザーズとしても地産地消、地元野菜に力を入れているということで、
グリーンとも野菜の納入交渉があり、
林さんにもつながった。
そのうちグリーンの野菜も店頭に並ぶかもしれない。

研修は大事であり、
人と人のつながりは大事だ。
参加した我が社の職員は林さんの先輩である大場さんのワイフ。

(いしだのおじさん)