神奈川・緑の劇場 vol.29
2023.11.29神奈川・緑の劇場
=21世紀生まれの人々の未来を守りたい=
2001年9月10日日本で初めての狂牛病発生が明らかになり、その翌日9月11日、アメリカで同時多発テロ事件。高層ビルに旅客機が突入した映像が〝事実〟とは、すぐには思えなかった。20世紀が戦争の世紀と言われ、迎えた21世紀。
東日本大震災と原子力発電所の爆発事故、各地で多発する震災、気候災害、そしてパンデミック。失われた30年。
21世紀に生まれた子どもたちを次々と困難が襲う。
=ジェノサイドは日本人が、わずか80年ほど前に体験してきたこと=
〝ジェノサイド〟2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻。2023年10月、パレスチナ・ハマスによるイスラエル攻撃とイスラエルによる、ガザへの〝報復〟。
12月8日は日本がハワイ真珠湾の米軍基地を攻撃して、日米開戦して82年が経つ。戦争体験を語れる人のほとんどが、子ども時代の体験になった。学童疎開生活、空襲から必死に逃れた幼い日。日本人だけで200万人以上の犠牲者を出して、しかし、市民の犠牲者には何の補償もない。
今、奄美や、石垣島を始め南西諸島では、自衛隊の駐屯地建設が進んでいる。
=石垣島の山里節子さん。45年前、生きる勇気をいただいた大先輩が、闘い続けている=
石垣島に暮らす今年85歳の山里節子さんは、戦争で家族8人の中で4人の命を失った。兄は志願して向かった鹿児島への輸送船がアメリカの潜水艦の魚雷で撃沈。
石垣島では、日本軍により強制移住させられた奥地で、マラリアに罹患して祖父、母、妹を失った。
80年の歳月を経て、杖を頼りに、軍事基地を作ることが戦争を島に呼び込む危険を訴え座り込む。
幼い日々。当たり前にあった日常。無残に奪われた幸せ。やがて、たくましく、立ち上がり生き抜いた年月。さらに奪われてはならないと声をあげる。人間が始める戦争は人間が止められる。戦争を始めたものに勝者はいない。
21世紀に生まれた人々に、当たり前の幸せな日常が訪れて、長く続くことを願います。
(2023年11月29日記 三好豊)
・京都で振り売り(伝統的な農産物の移動販売)をする角谷香織さん→★★
・日本の農産物流通に3つの提案 神奈川野菜を届けて36年 三好 豊→■■三好 豊(みよしゆたか)
“50年未来づくりプロジェクト”を提唱します。
“もりびと”が木を植えて育てるように、子どもたちが社会の真ん中で活躍する時代のために、今日できることを一つずつ。老いも若きも一緒になって50年のちの日本の景色を想い描きたい。
1954年に生まれ父親の転勤により各地で育ちました。 1975年10月、杉並区阿佐ヶ谷南の劇団展望に入団。1982年退団して横浜に戻り演劇活動に参加してきました。1987年5月、(有)神奈川農畜産物供給センターに入職し、県内各地、各部門の生産者に指導を受けることができました。2004年に退職し「神奈川・緑の劇場」と称して県内生産者限定の野菜の移動販売を始めました。NPO法人よこはま里山研究所・NORAの支援はたいへんに大きく、これからも都市の暮らしに里山を活かす活動の一環として生産者との関わりを大切にしたいと考えています。また(株)ファボリとその仲間たちとの繋がりには、心躍るものが生まれています。