第180回 サードプレイス

2023.8.31
いしだのおじさんの田園都市生活

ほぼ毎日、朝、夕方、寄る場所がある。
大事な場所だ。
そこは、俺のサードプレイス、と、思っている。

が、調べてみると、

「サードプレイスには、以下のような要素が求められ」るとのこと。

・中立性
・社会的平等性の担保
・会話が存在する
・利便性が高い
・常連になれる
・目立たない
・遊び心がある
・感情を共有できる

ひとつずつ、検証してみようか、な。

・中立性
う~ん、、、何の中立性?
思想的に右か左か?という問題かな?
確かに、偏向していたら困るけど、
俺の(個人の)サードプレイスなんだから、
思い切り偏向していても、いいようにも思うな。

・社会的平等性の担保
またまた難しいこと、、、
そもそも難しいことから逃げられるのがサードプレイスかと思うのだが、、、
通常、サードプレイスはコミュニティを指すので、、、
そうであれば、中立性や平等性は大事だろう。

「サードプレイス」は、
「自宅や学校、職場でもない、居心地の良いカフェ等の「第3の場所」のこと」
と、ある。
カフェであれば、そこには中立性や平等性は大事だろう。
しかし、カフェならば、経済的な差で平等性は損なわれるようにも思うが、、、

俺としては、
「自宅や職場でもない、居心地の良い「第3の場所」」として考えている。
「居場所」
安心できる居場所。

自宅や職場では安心できない?
ああ、「隠れ家」という言い方もあるな。

・会話が存在する
これもねぇ、、、
俺は、ふだん、基本、サードプレイスでは一人でいることが基本だから。
会話はしていない。
いや、○○と会話しているかもしれないが、、、
俺にとって、サードプレイスは安心してひきこもれる場所だ。
もちろん、友人などと共同作業することもあるし、
オープンな場なので、人が訪ねてくることもある。
不意のお客さんを歓迎して会話を楽しむこともときどきあるな。
お客さんを招くこともあり、特に子どもは大歓迎。
会話と共感を求めてはいる。
でも、ひきこもりが基本。

・利便性が高い
これはね。
徒歩だと20分くらいかかるが、まぁ、家から近いし、
通勤途中にあって、車を停められるのが大きい。
トイレが無いのが、ちょっと不便ではあるが、、、
利便性は高得点だよ。

・常連になれる
やっぱりカフェのことを言っているな。
まぁ、常連になるのに、それこそ経済的に無理が無ければいいよね。
俺のサードプレイスは常連になるのに金は使わない。
材料費や資材費は使うが、成果物があって、「黒字になる趣味」だ。
安心して常連になれる。
いや、金は使わなくても、時間と体力は使うから、
忙し過ぎたり、疲れていると、常連になるのが難しいかな。
でも、忙しさの中にホッとしたり、疲れてるときに元気をもらうこともある。

・目立たない
車がとぎれない道路に面しているオープンな場所。
多くの人の視線が届く。
しかし、そこにいる俺は目立ってはいないと思われる。
風景になっているというか、俺を凝視している人はいないだろう。
俺自身そこにいて人目を気にすることは、ほぼ無い。

・遊び心がある
そうだなぁ。
意図目的があって、達成目標もあって、そこですごしているのだが、
目的以外のことをしている時間もけっこうある。
そもそも遊んでいるのかもしれない。
だが、日によっては、追い込まれ、打ちひしがれて帰路につくこともある。
こなそうと思っていた作業が終わらない。
期待していた成果物が得られない。
そんなこともある。
でも、それも、遊びだから、まぁ、引きずらない。
つもり。

・感情を共有できる
実は、その場所には、私以外にも仲間がいる。
同じ目的を持っているはずの仲間が、、、
しかし、彼らと顔を合わせることが極端に少ない。
そもそもの目的は同じはずだが、
彼らにはそのために使える時間や労力が少ないのだろう。
そして、彼らにとっては、そこはサードプレイスになっていないのだろう。
むしろ、負担に感じているのかもしれない。
少なくとも、今は。
なので、今は、彼らとあまり感情を共有できてはいない。
成果物を届けた先では喜んでもらえ、そこには感情の共有のようなものもある。
しかし、その場所での成果までの過程とは別になることが多い。
このように共有したい感情が共有できずにいることのモヤモヤがあるのだが、
それを受け止めてくれるのが、まさにこの場であるとも言える。
ゆえにサードプレイス。

あまりの暑さゆえ、このサードプレイスの居心地がイマイチという季節が過ぎようとしている。
しかし、今度は、退勤から日没までの時間がどんどん短くなっている。
そう、俺のサードプレイスは、土の上。空の下。

(石田周一)