神奈川・緑の劇場 vol.24

2023.6.30
神奈川・緑の劇場


糖尿病性腎不全スステージ4
になりました。

現代医学では、腎臓の機能悪化を遅らせことしかできないそうです。食事制限(カロリー・塩分・タンパク質・カリウムに制限。)水分も適正な水分量が必要です。そして、適度な運動も大切です。

病院食に学ぶ食事療法

尿毒症のむくみが酷く、特に歩行困難になりました。野菜市どころではなく、以前から定期診察で血液検査も重ねていましたが、次の予約日を待ち切れず、予約外で主治医の先生に診ていただきました。そして、半分は自分から希望して入院させてもらいました。自己管理に絶望していたのです。病院の食事に学ぼうというわけです。

素材が活きる、バランスの良い味、豊かな献立、想定以上に成果をいただきました。

三度の食事がすべて申し分なかったのです。食材のバランス、味付けの妙味、食後の満足感。11日間、30食すべて記録して、退院後の自炊の参考にさせていただいています。

調味料の0,001gまで記録し、集計して制限の数値と見比べて翌日の反省にします。

制限以内で食事を作ること、一人分の食材をムダなく使い切ることが最初の課題でしたが、これはやれそうです。“神奈川野菜の食事会”をはまどまで150回以上重ねてくるなど、もともと食事作りに苦労は感じていませんでした。が、最初に直面した課題は味付けでした。

病院食の絶妙の味つけには遠く及ばないのです。よし、おいしい食事を目指そう!そうして、気が付いたことは、「制限」=使ってはいけないと思っていたのですが、その数字までは使って良いのです。

私の場合(身長・目標体重から算出する)は、一日に塩分6g、タンパク質50g、カリウム1500㎎です。どうせ少量ならばと仲間たちもお勧めのお塩や御酢、醤油など調味料はなるべくこだわってみようとも思います。味噌や梅干しは塩分が気になりますが、制限の枠内ならば、むしろ積極的に使いはじめました。糠みそも始めました。発酵食品を大事にしようとおもいます。

しかし、タンパク質は、思いがけず様々な食材に含まれているのですね。すぐに制限をオーバーしてしまいます。かといって必要量は摂らないと体が弱ってしまうというやっかいな面があります。塩分と違って、見た目や味では想定も難しく、計測作業を重ねて自分の目安感覚を育てなければ、と思っています。

苦手な自己管理を保つために!

日々の食事と生活記録を、主治医の先生と栄養士の先生に自主的に提出して見ていただきます。それを、超苦手な自己管理を日々重ねるモチベーションにしたいと思っています。

さらに、最初から自炊100%は考えていません。そんなこと、自分に甘い私には無理!そこで、いきつけの(特に店主と馴染みの)店の幾つかにいって、いただけそうな献立を頼むことを楽しみにしています。今日も、この稿を書いたら、おいしいお蕎麦をいただきに行きたい!

(2023年6月28日記 三好 豊)

・京都で振り売り(伝統的な農産物の移動販売)をする角谷香織さん→★★
・日本の農産物流通に3つの提案 神奈川野菜を届けて36年 三好 豊→■■

三好 豊(みよしゆたか)

“50年未来づくりプロジェクト”を提唱します。
“もりびと”が木を植えて育てるように、子どもたちが社会の真ん中で活躍する時代のために、今日できることを一つずつ。老いも若きも一緒になって50年のちの日本の景色を想い描きたい。
1954年に生まれ父親の転勤により各地で育ちました。 1975年10月、杉並区阿佐ヶ谷南の劇団展望に入団。1982年退団して横浜に戻り演劇活動に参加してきました。1987年5月、(有)神奈川農畜産物供給センターに入職し、県内各地、各部門の生産者に指導を受けることができました。2004年に退職し「神奈川・緑の劇場」と称して県内生産者限定の野菜の移動販売を始めました。NPO法人よこはま里山研究所・NORAの支援はたいへんに大きく、これからも都市の暮らしに里山を活かす活動の一環として生産者との関わりを大切にしたいと考えています。また(株)ファボリとその仲間たちとの繋がりには、心躍るものが生まれています。