神奈川・緑の劇場 vol.17
2022.11.27神奈川・緑の劇場
不登校 いいじゃんかよと 大根抜く
誰よりも、子どもたちが一番苦しんでいる。そして、親たちも。
18年前、NORA野菜市を立ち上げたのとほぼ同時に、“ひきこもり”“不登校”と言われる若者たちとの関わりが始まった。自分から求めたわけではない。たまたま(と思っていた。)野菜市を応援してくれたNORAの仲間や、支援団体の人たちが、若者たちの支援活動に関わっていて、若者たちの農作業体験を企画したり、野菜市の応援スタッフとしての参加、また、私に「演劇の初心者だからこそ、観客が真に感動できる演劇づくりができる」の経験があったことから、演劇的なワークショップや芝居づくりを若者たちと行ったりもした。以来、現在にいたるまで、ゆるやかに、関わり続けてきた。今思えば、必然だったのだと思う。
自分自身が、10代のころから農業に近づきたかったこと、やがて、演劇に導かれたこと・・。その同じ地平の先に、日々を過ごすことに苦しむ子どもたちがいた。若者たちがいたのだ。
できることを少しずつ・・。でも、学びながら一歩ずつ。
野菜市に若者たちのスタッフ参加を受け入れ、子ども食堂や、学生食糧支援に、生産者の皆さんの協力を得て農産物を提供し、一方では、蒔田小学校をはじめとした放課後キッズクラブや子ども会などで、紙芝居や民話を演じてきた。
専門的に子どもたち、若者たちと関わっている皆さんに、自分ができることを、協力するかたちで関わらせていただく、ことが自分には、精いっぱいだろうと思う。
それでも、いっさいのエネルギーを子どもたち、若者たちのために使いたい。
「食べもの通信」をひ孫世代(親たちに)にプレゼントしましょう!…11月27日付の日本農業新聞に紹介されました。
「安全な食べものと、日本の食文化に根ざした健全な食生活と平和を願って出発した。共に学び、暮らし方を問い直し、考え合うという位置づけの雑誌だ。」
・・・・創刊53年目。企業からの広告は無い。生活者目線の本物の情報誌。日本の良心。薄くても内容が濃く、熟読できる。すぐ使える生活情報が嬉しい。・・・
情報が氾濫しているという現代。でも、本当に大切な、必要な情報は手に入れるのが難しい。人間が生きていくために必要なモノは?本当に必要なモノは?
今年生まれた子どもたちが社会の中心になる時代への一歩は、今日から始まっている。母親の胸で静かに眠る子どもたちの未来を作るのは、今を生きる大人たちの責任だ。
=今日の糧 ひ孫世代に繋げたい 収穫を祝う心に笑顔添え=
(2022年11月27日記 三好 豊)
三好 豊(みよしゆたか)
“50年未来づくりプロジェクト”を提唱します。
“もりびと”が木を植えて育てるように、子どもたちが社会の真ん中で活躍する時代のために、今日できることを一つずつ。老いも若きも一緒になって50年のちの日本の景色を想い描きたい。
1954年に生まれ父親の転勤により各地で育ちました。 1975年10月、杉並区阿佐ヶ谷南の劇団展望に入団。1982年退団して横浜に戻り演劇活動に参加してきました。1987年5月、(有)神奈川農畜産物供給センターに入職し、県内各地、各部門の生産者に指導を受けることができました。2004年に退職し「神奈川・緑の劇場」と称して県内生産者限定の野菜の移動販売を始めました。NPO法人よこはま里山研究所・NORAの支援はたいへんに大きく、これからも都市の暮らしに里山を活かす活動の一環として生産者との関わりを大切にしたいと考えています。また(株)ファボリとその仲間たちとの繋がりには、心躍るものが生まれています。