神奈川・緑の劇場 vol.8

2022.3.12
神奈川・緑の劇場

横浜市南区で地産地消の野菜市を2004年から始め、18年目に入りました。

「神奈川・緑の劇場の野菜市」は、子どもたち、若者たちに農林水産業とともにある暮らし方、はたらき方を提案しながら、おいしくって、ホットできる皆様の食生活を、生産者とともに支えます。

神奈川県は、気候や土質、水利などの自然条件、鎌倉時代からと言ってもいい地産地消の伝統、横浜港開港による新しい食文化の流入など、食糧生産には様々な条件に恵まれたエリアです。

神奈川県が生まれ故郷となった世代が社会の中心となり、いよいよ、神奈川の自然とともにある農林水産業を大切に、次の世代に手渡していきたいと願います。

現在、南区内の3カ所で「神奈川・緑の劇場」の野菜市を催しています。ぜひご利用をお願いします。

■NPO法人・よこはま里山研究所・NORA

「NORA野菜市」南区宿町2-40大和(ダイワ)ビル駐車場で、毎週火曜日の午後5時から午後7時です。身近な神奈川の生産者から直接預かる野菜を中心にご利用いただきます。

~里山を都市の暮らしに活かす~NORAの活動そのままに、農地がほぼ消えてしまった南区でも、採れたて新鮮、生産者の顔が見えて心が通う農作物の利用をおすすめしています。

■男女共同参画センター「フォーラム南太田手づくりマルシェ&野菜市」

毎月第三金曜日 午前11時から午後4時に開催します。雨天の場合はエントランス室内にて開催。南区の象徴、大岡川の桜の季節3月は第四金曜日に開催します。

※4月までお休みしています。5月から再開します。

農林水産業は、女性の役割が大変に大きく、いよいよジェンダー平等の考え方も農林水産業に携わる人々の間に広がってきました。野菜市では、農業や食べものを通して、繰り返し繰り返し考えていきたいと思います。

■南区南吉田町・おさんの宮通り「コミュニティーカフェ“おさん”」にて催します。

「神奈川・緑の劇場=おさんの野菜市=」
毎月第一金曜日午前11時~午後4時です。

■他にも、山手や山元町、根岸森林公園にも近い『たけのま』でも野菜市開催!
中区竹之丸194一軒家のギャラリー、スタジオ、スペース『たけのま』では、毎週水曜・木曜・金曜の午後1時から5時を開館し、皆様をお迎えしています。

『神奈川・緑の劇場』の野菜・果物ほかも展示販売しています。築70年余りの造りを活かした安らぐ空間に調和した、季節ごとの野菜たちの姿もとても映えて魅力的です。お楽しみいただければと思います。

大都市で、農地は見当たらないけれど、それでも横浜市南区から始められる「田舎ぐらし」の一歩。それは、地産地消=生産者とつながる新鮮・安全・本物の味の利用から!

日々の食卓に、身近な生産者が明らかな食材が並ぶのも気分はすでに田舎暮らし。そして、いよいよ、一鉢から始める「農のある暮らし」「プランターでも有機農業」を呼びかける時代になってきましたよ!

日本に600万ヘクタールあった耕作地は、400万ヘクタール以下になろうとしています。

農業の担い手も、漁業の担い手も激減して、さらに急激に減ってしまう見込みです。そこに、コロナウイルス流行と気候危機と、侵略戦争と・・・。(わー嫌だぁ)

100年前まで、日本では、冷害があれば餓死する人が大勢出ました。その後の第二次世界大戦では、日本兵の戦死者の多くは餓死か、栄養不足による病死だったといいます。戦後、アメリカの食料援助を経てようやく食糧増産、やがて飽食の時代に入っていきました。

直近では年間600万トンの食料を日本では捨てていると言います。日本で、1年間に食べられるお米の量に匹敵します。

「餓死」の心配無く日本での暮らしがあったのは、どうやら、最近80年たらずだったようです。一鉢、1プランターでもいいから、食べものをみんなで作ろう!というわけです。

もう一歩すすめて「休日だけの農業」「出勤前の畑仕事」なども現実味が出てきました。田舎暮らしを始めて、「リモートワークと農作業のすすめ」も当たり前になろうとしています。

世界が飢餓に覆われようとする時に、作れる自然環境があるのに作らず、海外から食べものや、家畜の餌を輸入するなんてことが許される時代は間もなく終わりでしょう。カロリーベースの日本の食糧自給率は37%です。6割以上を海外に依存しています。

そして、政治家たちはみな、食料自給率を高めなければならない、と言います。しかし、そんなことは、いまさら可能でしょうか?海外からの食糧輸入を止めたら失業する人がどれだけ出ることでしょう?いよいよ本格的に一部の金持ち以外は飢える時代になる、そうなれば、ほっておいても食料自給率は上昇します。もちろん国の政策とは無関係に!

1000年に一度とも言われた巨大地震と大津波、福島第一原子力発電所の爆発を引き起こした東日本大震災から11年となる2022年3月11日。2500名を超える人々がいまだに行方不明といいます。

世界は、新型コロナウイルスの大流行に襲われて3年目に入りました。日本では、変異種オミクロン株による第6派の流行が年末から始まっています。そこに2月24日、ロシアによる隣国ウクライナへの侵略が始まり、核兵器による威嚇、原子力発電所への攻撃と占拠など、人類終焉の危機も現実的に思われる事態が引き起こされています。

気候危機もいよいよ深刻です。昨年秋に開かれた、イギリス、グラスゴーでのCOP26国際会議での合意だけでは、地球の温暖化を食い止めることはできないと言われ、限度を超えた温暖化は、元に戻すことは出来なくなると科学者たちは警告しています。世界の若者たちとともにグラスゴーにかけつけた日本からの若者も、「大人たちは、若者の未来を返せ!」「経済成長というおとぎ話はやめにしろ!」と声をあげ、口先だけの世界の指導者たちを糾弾しています。

世界は、争っている場合ではありません。コロナウイルスも、気候危機も、人間による自然破壊が原因と言われます。世界で10億人が飢餓に襲われています。このままでは、ますます飢餓が広がると思われます。

日本でも、満足に食べられない、栄養を得ることができない子どもたち、学校給食が頼みの子どもたちの実態があり、心ある大人たちが立ち上がっています。

豊かな自然の中で、恵みを得て収穫する喜び!おいしい食事、楽しい食卓!

本来の豊かさと幸せが、ウクライナの人々とともに世界中の人々の手に届きますように!

※富士山に見守られるような好天に恵まれて、蜜柑の収穫をしました。

(2022年3月11日記三好豊)

三好 豊(みよしゆたか)

1954年に生まれ父親の転勤により各地で育ちました。 1975年10月、杉並区阿佐ヶ谷南の劇団展望に入団。1982年退団して横浜に戻り演劇活動に参加してきました。1987年5月、(有)神奈川農畜産物供給センターに入職し、県内各地、各部門の生産者に指導を受けることができました。2004年に退職し「神奈川・緑の劇場」と称して県内生産者限定の野菜の移動販売を始めました。NPO法人よこはま里山研究所・NORAの支援はたいへんに大きく、これからも都市の暮らしに里山を活かす活動の一環として生産者との関わりを大切にしたいと考えています。また(株)ファボリとその仲間たちとの繋がりには、心躍るものが生まれています。