神奈川・緑の劇場 vol.7

2022.2.28
神奈川・緑の劇場

~春一番食糧自給の機運あり~

コロナ禍になって三度目の卒業の季節です。

様々な行事の中止、延期を繰り返してきた日々でした。子どもたちの成長を支え、見守る現場の皆さんは、できないことよりできることを、大変な工夫を重ねてこられたと思います。

たくさんの愛情をひとりひとりに注いで、間もなく巣立っていく子どもたちを見守る気持ちはいかばかりかと思います。

何しろ、コロナ禍に加えてロシアのウクライナ侵攻、核戦争さえも語られる世の中に巣立っていく子どもたち。

大学生を対象にした食糧支援活動に参加しました。高齢者たちが孫世代のために準備を進めてきました。入試の季節とも重なりました。高齢者にしてみれば、自分たちの夢を未来に託す思いもあるのです。

戦争は、それまでに積み上げてきたものを容赦なく奪い取ります。

仲代達矢さんが89歳にして二時間弱の舞台に立ち続けます。戦争の苦難の体験が大きなエネルギーになってきました。

やはり89歳の方の、コロナ禍で1年遅れの米寿の集いに出席しました。満州から命からがら、中国人に助けられて日本に引き上げてきた少年時代でした。

反戦への思いは強く、戦争につながる動きには敏感です。

兵役に取られた世代は95歳以上となりました。戦争の苦難を知り、語ることができる最後の世代が90代になろうとしています。

戦争反対と言っても、戦争が始まってからでは間に合わないとはよく言われてきたことです。

日ごろから、戦争の芽をつまなければなりません。

ロシアには、ウクライナからの撤退を求めましょう。
ロシア国内では弾圧を覚悟した反戦の集会も開かれているといいます。

戦火が広がらないために、子どもたちの未来を奪わないために、できることを尽くしたいと思います。

コロナ禍に加えて戦争の危機が現実となり、食糧自給率を向上させようという機運が生まれてきたようです。

食糧自給率も大切ですが、自然に恵まれ祖先が積み重ねてきた農地の耕作率を向上させよう!と、ずっと願っています。

里山を大切にする道であり、平和への道だからです。

●2022年2月27日日曜日
金沢区にて、学生への食料品、生活物資支援が行われ、生産者からのハネ出し品を中心にした農産物の提供に協力しました。

訪れたのは9名でした。コロナ禍で今までの会場(わかりやすい場所にある公園)を借りることができず、いつもの三割ほどでしたが、期待して来場した若者たちはたくさんの物資を持って帰ってくれました。

彼らに、学生支援活動の運営側に加わってもらいながら、活動を続けることも課題です。

東北出身の学生は、仕送りは無く、奨学金を借りて、生活費を稼ぎながらの学生生活。サークル活動に参加する余裕はなく、授業はリモートが続き厳しい状況にあるとのことでした。

それでも、若者たちの笑顔に清々しさを感じて元気をもらえるのは、貴重な機会となっています。

●2月1日(火曜)から5日(土曜)葉山町一色の『HOUSE1891』で毎月初の5日間の催しで、神奈川・緑の劇場の野菜を展示販売していただきました。月ごとに様々な展示やワークショップで、仲間たちの輪を広げているようです。野菜をたっぷりと料理していただきました。とてもおいしく、集う皆さんの笑顔とともに癒される時間を過ごすことができました。『たけのま』の仲間の繋がりで実現しました。

●今シーズンも、寒さ厳しい毎日を抜けて春本番がやってきます。写真は冬の初め、12月11日(土曜)に、柏木圭介さんの蜜柑園で収穫のお手伝いをした時のものです。これ以上ないほどの穏やかな天気で富士山から箱根連山、真鶴半島や伊豆大島の眺めを楽しみながらの作業でした。

今年も、皆さんをお誘いできればと思います。

(2022年2月28日記三好豊)