第145回 釜飯仲間・おこげのお話
2021.1.30神奈川・緑の劇場
「釜飯仲間」=おこげのお話=
国連「家族農業の10年 2019年~2028年」そして新型コロナウイルス災禍の中で
~みんなのしあわせは、おいしさの先に!~
月刊「食べもの通信」が最新2月号で600号に!昨年は創刊50周年でした。1984年から巻頭インタビューコーナーができて総勢439人の皆さんが登場しました。数々の超著名な方々・・・とともに、“関係者”しか知らないであろう方も登場しているのが「食べもの通信」の魅力です。
例えば現在も農民運動全国連合会の役員をされている農民・齊藤敏之さんは千葉県船橋産直センターを拠点に活動されてきた方ですし、同じく婦人部長を担われた高橋マス子さんは、神奈農畜産物供給センターから“生産者と消費者が手をつなぐ会”で産直運動を続けてこられた方です。最近では神奈川県内で産直運動に携わる婦人生産者の集い「いちょうの会」に呼び掛けて、コロナ禍で生活困窮する学生たちを支援するプロジェクトに農産物を無料提供しています。
また、この2月号には愛川町で有機無農薬栽培のブドウ園を営む諏訪部衛人さんが紹介されています。日本の気候ではたいへんに困難なブドウの無農薬栽培。亡くなられたお父様の明さんは「神奈川土づくり研究会」の会長として、有機栽培がまだまだ手探りだったころから県内の生産者をリードされてきた方でした。昨年のシーズンに、野菜市で初めて衛人さんのブドウを販売しましたが、ぜひ、ブドウ園に直接買いにいって下さい。愛川町役場のとなりにブドウ園があります。おおむね8月20日ごろから9月7日ごろまでがシーズンです。
2月号の特集のひとつが、「食品ロス削減」です。野菜市では、こども食堂向けに生産者からはね出し・規格外野菜を提供してもらっていましたが、コロナ災禍の最初の自粛期間からは、「お楽しみセット」として残った野菜や試食して欲しい野菜を組み合わせて皆さんに購入してもらい(最近は100円です。)売上を無料か廉価に食品を配布する活動に寄付しています。約8万円になっています。
食品ロスは様々な場面で発生しますが、流通・経済的な事情で、食べられるのに廃棄される野菜もものすごくたくさんあります。昨年12月には三浦で生育が進みすぎた大量の大根を農地に“還元”したと報道されました。
「干し野菜を作ろう」というページもあります。野菜市の“切干し大根”は毎年大好評です。今年は、ミカンの皮やキノコ、しょうがも皆さんにおすすめしましょう!
心と体・社会の健康を願う月刊情報誌「食べもの通信」の定期購読をおすすめします。
信頼できる情報を共有し、体験などを分かち合う読書会を開いています。
リモート参加も、遠方の方、小さなお子様のいる方にも参加いただけます。
mail:tabemono@trust.ocn.ne.jpホームページ:http://tabemonotuushin.co.jp
読者会は、第二月曜日夜7時から9時・参加費リモートとも500円です。
「たけのま チャンネル」→★★★
(株)ファボリが運営する展示・イベントスペース「たけのま」から配信します。
第二土曜日午後5時から約30分、三好が「神奈川県産野菜を食べよう!」と題してお話します。神奈川の民話もご紹介しています。その後はユーチューブをご覧ください。 (2021年1月29日 記 三好 豊)
三好 豊(みよしゆたか)
1954年に生まれ父親の転勤により各地で育ちました。
1975年10月、杉並区阿佐ヶ谷南の劇団展望に入団。1982年退団して横浜に戻り演劇活動に参加してきました。1987年5月、(有)神奈川農畜産物供給センターに入職し、県内各地、各部門の生産者に指導を受けることができました。2004年に退職し「神奈川・緑の劇場」と称して県内生産者限定の野菜の移動販売を始めました。NPO法人よこはま里山研究所・NORAの支援はたいへんに大きく、これからも都市の暮らしに里山を活かす活動の一環として生産者との関わりを大切にしたいと考えています。