第141回 田園ふれあいランド、田植え
2020.5.31いしだのおじさんの田園都市生活
5時には目が覚める。
覚めてしまう。
ネットの朝ヨガ。
身体のこわばりをほぐす。
昨晩のご酒のなごりもあって、ほぐしきれないけど、、、
画面の中のお姉さんは、ハワイにいたり、ゴールドコーストにいたり、、、
庭で四十雀が鳴いている。
今年は巣箱には入らなかった。
ご飯、味噌汁、納豆、糠漬けの朝食。
昨年の陸稲はちょっとパサつくけど、納豆で。
味噌は自家製を食べつくして、我が社のものを使っている。
今週は糠漬けに我が社の蕪、大根、ズッキーニが入った。
食後にはヨーグルト。
シェアハウス入所者さんの手作りマーマレード。
入所者さんたちはそれぞれ豆乳ヨーグルトを作っている、ようだ。
6時半には畑に向かう。
通勤途中にそれはあって、7時半過ぎまではアレコレできる。
仕事を定時で終えれば、19時まで1時間くらい、また、アレコレ。
友人の家の畑を横浜市の認定市民菜園として再スタート、
に、こぎつけた。
「な~に谷っ戸ん田」みたいな個性的な名前が浮かばず、
地名にちなんで「上谷本園」とした。
4月にスタートしたかったが、諸事情で2ヶ月遅れた。
友人の母に園主になってもらい、いろいろと手を煩わせながらの申請だった。
感謝。
約65㎡が6区画。
正式に契約しての貸借だ。
3人の入居者さんがそれぞれ1区画。
俺とmaaruが1区画。
俺、考えてみれば、個人として農地を借りるのは、初めてだ。
今まで、いったいどれだけの農地にかかわってきたのだろう、、、
地域には、シェア畑がいくつかあるが、
ある園では、区画は3㎡、6㎡、8㎡。
6㎡が月々7,700円!
農具資材、種苗・肥料、アドバイザーサポートのサービス、
トイレ、休憩スペース、駐車場もあるとはいえ、
年間9万円以上!
我々は10倍のスペースに10分の1の賃料だ。
我が社など、農業者間の貸借では、標準小作料というものがかつてあって、
制度上は廃止されながらも、だいたい畑10aで年間2万円程度なのであーる。
3人の入居者さんは、みな女性だし、機械も扱わないし、、、
1人で65㎡をこなすのは、なかなか大変だろう。
しかも、3人とも不耕起自然農法を志向。
ワクワク、ドキドキではないか。
今週の俺の作業は、草取り、区画の計測・杭打ち、管理機での耕耘、緑肥の種まき。
緑肥はファーストソルゴーとフェアリーベッチ。
大豆の作付けは決めているが、まだそれ以外の計画を作っていない。
maaruとも相談しなきゃ。
涼しくなるまでは、草の管理だけでもいいかな?
これから時間とエネルギーをかけられなくなってくる。
しかし、自分の畑があることにワクワク、だ。
自分の畑の朝作業の後、出勤し、我が社の畑に出る。
コロナ対応で、利用者さんが少ない中、作業を進める。
今週は、サツマイモの植え付けを終え、田植えを終え、麦刈りを終えた。
収穫出荷や草取りも、、、
サツマイモ、約600本、マルチャーで作ったカマボコ畝に。
畝作りは、先週までに8割は終えていたが、
水曜日には、午前中にレタスの畝を片付けてトラクターかけてマルチャーやって、
利用者さんと職員のペアで植え付け100本、という突貫工事も。
田んぼは、
月曜日、子どもたちに解放し、泥遊びを楽しんでもらう最終日。
先週も子どもたちにたくさん楽しんでもらった。
火曜日、トラクターで代掻きの仕上げと利用者さんによる角材引き田面均し。
利用者Sさん、楽しそうに田んぼを行ったり来たりしてくれた。
でも、仕上げは俺がハーハー言いながら、やった。
その夕方には自分の畑を管理機で耕耘したのだった。
水曜日、午前に前述のサツマイモ作業、午後に田んぼの筋引き。
田植えのために、30センチ角の碁盤の目をつけるため筋引きを持って田んぼを歩く。
代掻きが上手でなかったので苦戦し、2時間以上かかってしまった。
そして、木曜日は田植え1日目。
ベテランボランティアさんに参加してもらい、筋の見えにくいところから植える。
そのボラさんは、小学校の2年後輩だが、今は早期退職して農にかかわっている。
共同耕作も含めた耕作面積は65㎡の50倍近いようだ。
金曜日、1日目に6割以上を植え終えて、子どもたちを迎えた。
いつも畑を楽しんでくれ、野菜を食べてくれる共同保育の親子たち。
種籾をまく作業から参加してもらっている。
学校が休みの兄姉たちもキビキビ動いてくれて、作業がはかどった。
「楽しい!」と声に出して植え付けてくれた子たち。
子どもをおんぶしながら作業してくれた母。
楽しい作業になった。
午後に仕上げは俺と新入職員となったが、とにかく植え終えて、ホッとした。
同じ、金曜日には麦の刈り取りも同時進行。
農協からコンバインを借りて、オペレーターは我が社の嘱託の農家職員。
メカトラブルもあったが、約2反弱、おそらく約300㎏を刈り取り、農協の乾燥機に。
こうして振り返ってみると、ハードな1週間だったが、楽しく終えられた。
実は、先週の金曜日から土曜日、俺はかなり凹んでいた。
種籾まきを2回おこなったが、2回目のものが上手く育たなかったのだ。
低温の日々があって、1回目のものもあまり出来は良くない。
社会情勢も影響して、、、なかなかの凹みようだった。
と、そこへ、1本の電話。
「子どもと田んぼで遊ばせてくださり、ありがとうございました。
泥が苦手だった息子がいつの間にか田んぼに入って楽しんでいました」
と、、、
金曜日の夕方、子どもたちが来たところですれちがいで帰った俺への報告。
嬉しかった。
「そうだ、稲も大事だけど、子どもたちがいるじゃないか。うん、頑張ろう。」
と、思えた。
そして、ハードな1週間に進めた。
田園ふれあいランドでは、助け、助けられ、共に楽しみながら、日々がある。
そして、出稼ぎの6月が始まる。
石田周一