第137回 田園ふれあいランドを実現する会
2020.1.31いしだのおじさんの田園都市生活
田園ふれあいランドを実現する会
横浜市で、市民が耕し、田んぼを楽しみ、次世代に引き継ぐプロジェクト
市民が耕す農研究会よこはま
田園都市生活をシェアする会
籾苗稲米ごはんの会
農マライゼーションの会
うーん、どれがいいだろう?
1月25日(土)のNORAサロン、盛り上がった。
田園都市生活シェアハウスに15名ほどが集まった。
コモンズの大江さん(編集者・ジャーナリスト)
スペースナナの中畝さん(画家)
朝日新聞の大村さん(今はBeの担当)
横浜市役所の江原さん(障害福祉)
地元の友人であり元幸陽園農耕班の松尾さん(ぷかぷか)
NORAの理事は4人
コラムに登場する
都市型新規就農のモデル?はやし農園の林さん
森で野良で野菜も子どもも育つ共同保育森っ子のお母さん
陸稲栽培で苦楽を共にした仲間たち
地域の障害者団体の母
大江さんは遠く練馬からご足労してくださり、
スーツケースでコモンズの最近の刊行物を持参してくれた。
私も1ページだけだが原稿を書かせてもらった『有機農業大全』
林さんが「新規就農者の営農と生き方」に書いている『有機農業をはじめよう!』
松村さんが「里山コミュニティの可能性」を書いた『学生のためのピース・ノート2』
などなど
「零細総合出版社だから」とおっしゃる通り、
韓国の政権交代の写真集、オリンピック問題、水道の問題、くず屋さん、などなど。
懇親会でテーブルに並んだ料理は野菜を主役や名脇役にしたもの。
シェアハウス、幸陽園農耕班、はやし農園などの野菜。
秋じゃがとキャベツと人参のポトフ、
白菜大根人参の豚バラミルフィーユ鍋ゴマ豆乳味、
鱈のから揚げに野菜たっぷりがけ、
ジンジャーケーキ、
漬物、ピクルス、サラダ、和え物、
いったい何品あったのか?と、盛りだくさん。
紫色のブロッコリーは茹でたら緑になってしまってちょっと残念。
シェアハウスの入居者さんが手間をかけ愛情をそそいで料理してくれ、
みなさん、感激しながら舌鼓。
差し入れのお酒いろいろの中には、
山梨市牧丘町の澤登さんの有機・完全無農薬栽培ぶどうの薔薇色葡萄酒。
会津山都町の浅見さんや仲間の棚田米による「上堰米のお酒」。
私にとっても友人というかお世話になっている方たち。
どちらも大江さの差し入れ。
その他も、ありがとうございました!
地元で調達した薪が燃えるストーブが暖めてくれる部屋で、
美味しいものをいただきながら楽しく有意義な場となった。
シェアハウスの持つ「場の力」が発揮されたと、自画自賛しておこう。
トークに話を戻すが、
まず、私が、
子ども時代に団地の向こうの田んぼで泥にまみれてザリガニやカエルを追いかけたこと、
グリーンで取り組んだ手間はかかるが障害の仲間の特性を活かした田んぼのスタイル、
市民が田んぼを楽しみ、、里山を満喫した「な~に谷っ戸ん田」のこと、
そして、今、妄想している「田園ふれあいランド」のことなどを話した。
私なりにこのコラムに書いてきたことをスライドでも辿った。
そして、私の話は簡単に済ませて大江さんに語ってもらった。
「このコラムの愛読者」と言ってもらい嬉しかった。
横浜で市民が農にかかわること、
「23区には水田が残っていない」なか横浜にはまだまだ残っていること、
横浜市の行政が1960年代から政策的に農業に力を入れていること、
野菜の自給率も19%もあること、
日本各地で地域おこしや田園回帰が進んでいること、
一方で、日本の稲作はピンチであること、
本当の「積極的平和主義」とは何であるか、
などなど、、、
また、私が書いてきた、
「田んぼは命をはぐくむ場であり、効率追求が似合わない」
「利益追求も必要になる福祉農園のジレンマ」など、
みんなで考えたいテーマも取り上げてくれた。
そして、明峯哲夫さんのこと、、、
私が大江さんと出会えたのも、明峯さんのおかげ。
大江さんにとってもとても大事な人。
明峯さんのことはコラムにもたびたび書いてきた。
ただ、氏の人物が大きくて、個人的な関係以上のことが書けていない。
テーブルの上に明峯さんの著書を並べ、紹介した。
「都市にこそ、農が必要」と主張した明峯さん。
今となってはアタリマエかもしれないが、バブル期には世間はその逆の論調ばかり。
そんななかでも、ある都市計画の専門家は都市と農の融合を主張していた。
それが、我が父、石田頼房、とは、ちょっとデキすぎた自慢話モード?
だが、私は、父に紹介されて明峰さんと出会ったわけもでもない。
めぐりめぐって、この関係性なのだ。
田園ふれあいランドは、明峰さんの構想した「まちづくり農業公社」にもつながる。
多岐にわたる話題に、熱心にメモを取りながら聞く方、
共感することが多かったのだろう、何度も頷きながら聞く方、
大江さんの豊富な取材経験による知見や熱い想いを堪能することができた。
参加者それぞれの自己紹介も楽しかった。
大江さんの話題とのつながりを話してくれる方もあった。
森っ子のお母さんは、『土の匂いの子』(鎌倉なかよし会)への感動から今の場に出会った。
よこはま川を考える会は行政職員がその枠を超えて身近な自然と街との関係を深めている。
映画「おだやか革命」の話が出たとき「今日、その登場人物のセミナーだった」とはスゴイ!(サユールイトシロの稲倉さん)
こういうとき、どうしても長くなることもあり、それも楽しいものだが、
「もう、呑みたいね、食べたいね」が掛け値なしに共有される時でもあった。
呑み会にちょうどいい人数って、どれくらいだろうか?って、いつも思う。
少人数も、大勢も、それぞれに楽しいものだが、、、
人数が多いと、「あ、あの人とも話がしたいな」とか思って目の前の人に集中できない、
なんて、落ち着かないこともあるよね。(えっ、俺だけ?)
また、シェアハウスの食事会のちょうどいい人数っていうのも、気になっている。
けれど、大勢が来てくれることは単純にウレシイ。
(料理人には苦労を掛けてしまうが、、、)
で、美味しいものをいただき、お酒も進んで、
中締めとなるころだったか?
「田園ふれあいランドの実現を目指してこの集まりを毎年恒例にしよう」と私の妄言。
でも、大江さんも「いいね!それ」と言ってくれて、会場内に共感が広がった。
ような気がする。
妄想への共感。共同妄想。
「田園ふれあいランド」、名称はともかく、目指していきたい。
いこう。
(石田周一、来年還暦)