第136回 田園ふれあいランド
2019.12.29いしだのおじさんの田園都市生活
1月25日(土)田園都市生活シェアハウスにてNORAサロン
その資料としてのコラムです。
雑木林に囲まれた谷戸の田んぼは小さく棚田のように1枚1枚の形も個性的。
木陰の涼しさがあり、ホタルや様々な生き物たちに出会える。
仲間たちとのんびりと手作業。
いや、ときに必死でやらねばならないときもあるが、それもまた良い。
休日の手作業だけではそれほど多くの米は取れないけれど、
自然の中で農体験を楽しみ、持ち帰れる米もあることに満足。
ハンモックを張って、のんびりとした時間を過ごしたり、
竹林の管理を兼ねて伏せ焼きで炭を焼いてみたり、
生姜などの少々日当たりが悪くても育つ作物を植えたり、
雑木林や畑での楽しみもいろいろ。
視界も開けた川沿いエリアの田んぼは耕地整備がされている。
木陰は無いからカンカン照りは厳しいが、稲はそんな環境が大好き。
よく育つ。
「生産性」というワードが出てくる。
まずは、ビジネス気分が抜けないオジサンたちも納得。
機械をいろいろ使っての作業はプロ気分?
1区画あたり125㎡と考えて1反を8区画とすれば1区画で1俵(60㎏)のお米。
今の日本人1人当たりの年間消費量。
つまり、米を自給できる。
横浜市青葉区で暮らしていると、
身近にこのそれぞれを楽しむことができる。
もちろん、両方を楽しんでも良い。
いずれに参加しても、
共に汗を流すことで仲間ができ、
季節のいろいろに五感を働かせ、
大変な作業でさえ笑いに変え、
子どもたちものびやかに過ごし感性を豊かにし、
農の楽しさと尊さを理屈でなく学び、
そして、本当に美味しいものを食べることができる!
本当に美味しいもの、とは、、、
私見であるが、
自らの身体を動かしてその生長にかかわったもの、
いわば、ストーリーのあるモノ、
共に耕した仲間と調理して食べると、美味さ倍々!
そして、
そんな暮らしを楽しむ人たちが増えれば、
地域の宝物である田んぼが次世代へ受け継がれていく一助になる。
生き物たちも生を謳歌できる。
さて、
これらを実現するには、何をどうすればよいのだろう。
少し文体を変えて考えてみたい。
①農地である田んぼを市民に解放する制度上の仕組み
・横浜市では栽培収穫体験ファームのしくみが使える
②素人である市民に栽培計画を示し、技術指導し管理する体制
・経験のある農家ならば、栽培計画と技術指導の土台はあるだろう
・ただ、実際に農家が市民の集団に対応するのは、ちょっとストレスかもしれない
・ここにツナギ役を含めた体制が必要になるだろう
③②には機械や資材の準備なども必要になる
・稲作には多くの道具や機械が必要。
・機械を一通りそろえると中古でも数百万円。
・実はここは大きな問題で、ここでは詳述は避けるが、ここになんらかの支援の体制を整える必要がある。
このように考えてきたとき、
農家がこれらを主体的に進めることにメリットがあるだろうか?
田んぼ、農業、農産物などに関心を持ってくれること、
なんらかの作業の手伝いをしてくれること、
お米や他の農産物を買ってくれること、
などのメリットはあったとしても、それほど大きくはない。
特に困っていない農家にとっては面倒臭いだけかもしれない。
(実際、田んぼの栽培収穫体験ファームは、学校水田を除くとな~に谷っ戸ん田しかなかった。)
かつて、石田は、
グリーンで障害者と田畑を耕しながら、
農家さんと市民をつないで「な~に谷っ戸ん田」をやっていた。
いずれこの2つをうまく補完しあう関係にしようと思っていた。
グリーンにとっては、
先に述べた農業者としてのメリット、
田んぼ、農業、農産物などに関心を持ってくれること、
なんらかの作業の手伝いをしてくれること、
お米や他の農産物を買ってくれること、
は、けっこう大きい。
それになにより市民との連帯が生まれることは重要、
だと思っていた。
社会福祉法人、ないし福祉NPOが農に取り組む、
それは、もちろん、第一は利用者たちのため。
しかし、それは、直接的短期的なものだけではない。
いい作物を豊富に作って利益を得る、
作業の中で利用者がいろんな意味で成長する、
それらに加えて、
福祉施設だからこそできる地域への貢献があるのではないか。
「市民が耕す」ことへのサポート、
また、福祉施設もサポートを受けて、サポートは自然と双方向になる。
(ここは、もう少し具体的に書かねばならないが、、、別の機会に)
それを通じて地域の農地が有効に活用され守られていく一助になる。
そこでは、障害者も含めた多様な市民間の交流が生まれていく。
そんなことを考えていた。
、、、この考察については、
1月25日(土)に田園都市生活シェアハウスでおこなうNORAサロンで、
みなさんと共有しながら前に進めたい。
仮称「田園ふれあいランド」
(私自身は「ふれあい」という言葉は好きではない、
が、あえてここで使うのも理由がある。)
2019年12月29日、
明日、明後日も勤務がある石田のおじさん、でした。
みなさん、よいお年を!