第28回 畑は茎立ち、春ざかり
2019.5.31映像の持つ力
春すすみ、トウダチのあとタネが成る
5月に入り、アラレは降る、はやばやと猛暑日になるわと、大忙しでしたね。
いちごは今年も実をつけてくれましたが、アラレが降った後に、実を落としました。畑作業の合間に摘んで食べるイチゴを、楽しみにしていたのに。(T-T)さやえんどう類も枯れてしまったり、なんともかんとも残念なこと。
いちごの葉っぱは、アラレが降っても生き生き。
畑の草は、ますます生い茂っています。植えたままで冬越しさせた大根や葉っぱ類も、追い越せとばかりに茎がぐーんと、びょーんと、高く抜きんでています。
あ、とう立ちしちゃったら美味しくなくなるのにー。でもね。これは種取り様に植えっぱなしにしたのです。
ビーツ
おばけビーツ
島チシャ
ふだん草
薹(トウ)が立つって、塔のこと?
下仁田ネギはネギ坊主も大きいね・・ばくはつだぁ
(4月の下仁田ネギ)
お花見の後は・・・
果樹の楽しみ、お花見の後は実を食べること。それも畑でもぎたてを。
たくさん採れたらおすそ分けに。乾燥させたり、お酒や冷凍で保存食にもなりますね。
グミ
サワーチェリー
青梅
そうそう、若い青い梅はそのままじゃ食べれれないけど。梅干しは伝統食品で健康食の代表。これから梅雨に入りますが食中毒予防には最適。おにぎりには欠かせませんね。(あ、おにぎりにノリを巻くとノリ部分が弱りやすいから、ノリ無しか早く食べないとですね。)猛暑や熱波の外作業で弱った胃腸には見るだけでヨダレの出る梅干しはめちゃ助かります。
梅干しもですが、貴重なタンパク源で縄文時代から重宝された、栃の実も同様に、そのままでは毒になったりアクが強く食べられないものを食べられるものにする基本の工程は、「水でさらす、天日干し、発酵」。
だけど・・どの作業も、実は粒の数が多いから終わるまでは気の遠くなる手作業。忍耐あればこそ化学者とも言える食の生活の知恵が生まれたのですね。
あ、イチゴ、みーつけた!!
3粒ある!
これは形もよい!
出かける前に畑を巡回し見つけたのは10粒ぐらい。この異常気象続きでもイチゴが熟してくれて嬉しいな。無農薬だよ。
チョロギ ・・ 2020年のおせち料理に使えるかしら
去年は見なかった・・何草だ?
アスパラ
技術革新に期待。百姓仕事を科学の目でみると・・
オマケ:安曇野で見つけた、テンナンショウ(天南星)。
テンナンショウ(天南星)、ウラシマソウ(浦島草)マムシグサ(蝮草)、いろんな名前がついていますね。こんにゃく芋も同じ里芋科。そのままじゃ毒にもなるものを、食べられるものに変換させてくれましたね。今後も先人が継いでくれた植物の薬効が注目されることでしょう。伝統技術が現代で見直される実証をみせてくれる研究にも感謝です。
先日、サイエンス映像学会の10周年記念大会で、8K画像を観ました。※ミトコンドリアだったしら、細胞の輪郭が螺旋状に動いているのです、常に。生き物は動き続けていると言いますが、実際にわたしたちの肉体にある細胞を構成する動きが肉眼で見ることが出来るのです!! 体内宇宙のネットワークって、頭では分かるけど、どうなの?!って思いますが、常に動いている生き物が何か出したり受けたりしてネットワークしている様を連想させます。
映像技術の革新は、今まで百姓仕事や職人が感じてきた手触りや経験値での判断が実証されるのは遠くないのかも。わーい!
(郷土映像ラボラトリー 中川美帆)
※サイエンス映像学会10周年記念大会
特別講演「8Kで描く、からだの中の宇宙」
・新山賢治(企画舎GRIT代表、元NHK理事)
・浅香時夫(ヨネ・プロダクション 取締役学術部長)
・藤枝愛優(ヨネ・プロダクション 代表取締役)
里山の恵み・伝統文化に出会う上映会
6月24日(月)19時から。埼玉羽生の藍栽培の復元の記録を上映します!
暮らしの知恵がいっぱい、昔の日本を楽しもう!。「はまどまシアター里山の恵み、伝統文化に出会う上映会。」NORAと郷土映像ラボラトリーの共催で行なっています。三好さんの神奈川お野菜のご飯も付きますよ!
『武州藍』1986年・44分・撮影地:埼玉県羽生市・熊谷市
企画 埼玉県教育委員会 製作 民族文化映像研究所
江戸時代に始まった武蔵国の藍づくり。藍の栽培から染めまでの伝統技術と習俗の記録。詳しくはNORA上映会のページをご覧くださいね。
NORA上映会の都合が合わない方は、郷土映像ラボラトリーでは、東京・川崎でも上映会を行っていますので、郷土映像ラボFBを参照くださいね。みなさまのご参加をお待ちしています!