第86回 地中の根茎相が面白い!!

2024.4.1
映像の持つ力

地中は地上に見える何ばいもの、いのちが重なりあっている。

ふー、走出枝、根茎、匍匐(ほふく)が、からみ合うと、こんなに、てごわいのね。

網の目状に匍匐したミョウガの地下茎。
ジャノヒゲはミョウガの地下茎のすき間を逃すことなく、がっちりと根茎を伸ばしている。

四方八方に地下茎を伸ばすミョウガ、
走出枝を伸ばしミョウガの地下茎に絡みつくジャノヒゲ。
すごい生命力。

ミョウガが群生した後に進出してきたのがジャノヒゲ。
二つがきっちりからみ合い、ひと塊になることは、ミョウガにとってもやぶさかでないように見えます。

だって、あの強力な根をもつギシギシに隙をつかれ行手を阻まれるより、生育をさほど妨げないジャノヒゲの方がマシでしょう。

草の野生は厳しい。ギシギシもセイタカもヌスビトハギも手強い。
まるでジャノヒゲとミョウガが協力し合い、群生地を伸ばしてきたように見えます。

地中の根茎相は、なんて面白いのでしょう。
ミョウガとジャノヒゲの群生エリアの地下は旺盛な生命力の混生でした。

図らずも、ジャノヒゲの移植で、地中でからみ合う根茎類の面白さを知ることができました。

 

今年は、ツクシが出ない。
3月30日、31日の、2日間で観察できたツクシは合計6本です。

2月、土を掘り上げた時に、例年と比べ、スギナの根茎が少ないことが気になっていました。

スギナの地下茎の生命力は、言わずと知れたもの。

胞子茎のツクシに何が起こったのか調べてみよう。

(中川美帆)

 

 

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