第79回 田に水を引く水路は、50年ぶりに水が流れました。
2023.9.1映像の持つ力
手作業での畔塗り
8月に入り、田んぼの畔づくりに取りかかりました。
畔の壁は、水路の掘りさらいの時に掘り上げた、根っこがびっしり張った土の塊を並べます。
その壁に、掘った田んぼの土を押し付け、塗り固めていきます。
ひとふり、ひとふり、田んぼの土を掘っては畔まで運ぶ。
固くしまった畔になるよう鍬で土を押し付ける。
週末とお盆休みに、こつこつと作業を繰り返すこと二週間。
ついに、畔が完成しました!。
畔をみるとサギの足跡があります。
サギがエサを探しに、この田に飛来し畔を歩いたのね。
田んぼで、サギの足跡や羽を見つけたり、すいすい泳ぐカエルを見かけると、作業は大変だったけど整備してよかったなぁと思います。
わたしたちの他にも、田んぼや水路に水が入ったことで、生きいきと動き始める生き物がいることに気持ちがほころびます。
深夜と早朝にと、汗だくになりながら、鍬やスコップを振りひたすら土を運んだ、二人の労が、ねぎらわれました。
止め葉を見つけた
9月1日の朝、ベランダのバケツ稲が穂を出しました。
数日前に、出穂の印である止め葉を見つけた枝からです。
7月、田に植え替えた6種類の田んぼの稲は、穂ばらみ中。
中でも、チベット黒米が先に穂を出しそう。
例年、うちの稲の出穂時期は9月ですから、なんとか順調に育っています。
水を得た魚のように
きゃっ、トマトが出ている~!!
わたしたちの小さな森のある畑では、8月に入ると、連日の集中降雨により、やっと自然生えのトマトが芽吹きました。
赤ジソ、裏紅シソも息を吹きかえしています。
枝が増え、葉ぶりも充分。一気に成長しています。
あらあら、中には、花芽分化がおき、薹立ち(とうだち)始めたものまで見られます。
うれしい、今年も、何とか梅干しを、シソ漬けに出来ます♡。
山のようになった、赤ジソ・裏紅シソの葉を洗い、塩もみしてアクを抜き、梅酢と合わせ、
梅干しの甕、ひとつ分の、シソ漬けが完了しました。
他に、2つ、杏子を漬けた甕が、赤ジソを待っています。
来週はずっと台風雨のようですから、なんとか、アンズの梅干しも、シソ漬けが出来るかしら。
いくつも続いた『ひと雨』が、酷暑の熱に枯らされることなく、植物を生き返らせてくれました。
先月まで、ほとんど出ていなかった自然生えのシソも、いつの間にか、そこかしで繁茂しています。
天水さまさま。お天道さま、ありがとう。
(中川美帆)