第71回 カマキリの繭玉飾り

2023.1.1
映像の持つ力

梅の木にカマキリが繭玉飾りをつくりました。
なんとも、お目出たい(=^・^=)
モズは梅の木にせっせと、はやにえをこしらえています。

師走の小さな森のある畑は、
2023年も生きものがにぎわう、予祝のあとが、いっぱいです。

カマキリがこれだけ卵を産んでも、生き残るのは数匹。
奇跡的に成虫になり、
こうして毎年、産卵し次世代の命をのこします。

生態系はよく出来ています。

生まれたばかりの小さなカマキリに
毎年、出会え有り難いことです。

生きもに、ここは良い場所だと情報が行き渡っているのかな。
この小さな森のある畑には、バッタ、クモやセミ、ミミズ、カエル、閻魔コオロギ・・と、エサがいっぱいですから。
コガネグモは、果樹ごとに巣を張り、エサを捕獲し、つがいになります。

みんなここで卵産んでいる。
個体数の減った生き物が、うちの畑では年をおうごとに増えています。
エサや獲物の捕獲や、そっと産卵するための場所が、この小さな森のある畑にはあるのでしょう。

草は手で刈り、いつもどの場所で、背丈のある草が生えている。
そんな作業が間に合わないぐらいが、きっと小さな生きものにとっては、ちょうど良い環境のようです。

さらに、
畑だけで完結しているのでなく、生きものが、季節行動(フェノロジー)に合わせて、この小さな森のある畑に次々と訪れます。

花が咲いたら、蜂、蝿、蝶もくる。
秋にはトンボが畑の上空を飛び回り、連結し、次々と産卵場所に向け飛び立って行きます。

虫見板や野草図鑑をみて、
どんな生き物がいるのか、何種類の植物がいるのか、
小さな森のある畑につどう生態系の様子を調べてみよう。

(書き込み中 中川美帆)

映像の持つ力