第65回 釜飯仲間・おこげのお話
2014.4.1神奈川・緑の劇場
みんなで育む『神奈川の味~子どもたちのふるさとの味~』
神奈川産まれの蜜柑『湘南ゴールド』レモン色の綺麗な外見、手で剥いて食べられる気楽さ、爽やかな甘さと香り、豊な果汁。
黒岩県知事を先頭に、官民挙げてただいま大宣伝しています。
皆さん、神奈川県産で地域の名産になっている作物や、神奈川オリジナルの農産物、どのくらいご存知でしょうか?
神奈川オリジナルの大先輩には、赤玉ねぎ『湘南レッド』があります。
名品として評価の高いのは『相州落花生』『瀬谷の軟化ウド』どちらも生産量は減っています。
首都圏レベルで知名度の高いのは、三浦キャベツ、三浦カボチャ、三浦「の」大根。「の」を抜いて三浦大根になると、伝統野菜の部類です。
伝統野菜では、豆ですが『津久井在来大豆』甘味、うま味とも好評で県内での作付けが広がっています。
昨今の発酵ブームもあって、この冬も味噌作りに使う人が増えてきたようです。
平塚の伝統野菜では、生産者が共同で復活を目指している、さつまいもの『くりまさり』焼酎も売り出しています。
川崎の柿生では、柿、中でも禅寺丸柿。
すでに姿を探すのが難しいが、かつては有名を馳せたのは、多摩川梨、鶴見川流域の桃、磯子・杉田梅、保土ヶ谷のじゃがいも・・・
現在でも、生産量は少なくとも、品質、味の良さでは全国レベル、小田原・下中の玉ねぎ、西湘のらっきょう。
まだまだ、たくさんある神奈川エリアの魅力的な農産物。それらを作り続け、次の世代に繋げてくれるのが各地で研究、実践の努力を重ねてくれている生産者たちです。
そして、忘れてならないことは、それらの作物を利用する人々がいなければ、生産は途絶えるのです。
利用者と生産者がお互いを知り合うこと、循環を意識することで、利用者は生産の一環という重責を担っていることが明確になるのです。
今年もタケノコが出てきました。4月になると、神奈川のハウストマトが一段と出荷が増えて味も良くなります。イチゴも後期の収穫です。柑橘類では、デコポン、清見オレンジ、ゴールデンオレンジ、やがて甘夏みかんの出荷です。
三浦半島では、露地メロン、スイカもつるを伸ばします。
田んぼの準備も始まって、夏野菜が一気に育ちます。賑やかな、華やかな季節が巡ってきます。
20140328 記 おもろ童子