釜飯仲間

第64回 釜飯仲間・おこげのお話

2014.2.28
神奈川・緑の劇場

二週連続の積雪。それも記録的な大雪となり、特に農業への被害・影響は深刻です。

山梨・長野・群馬・埼玉・東京西部などから、甚大な被害の報道がされています。

神奈川でも、ハウスの損壊が起こっています。

雪に埋まって収穫できない野菜の情報も入ってきました。

この冬だけの話ではありません。

昨年の夏の記録的な暑さ、各地の集中豪雨、竜巻、台風被害、そして、この冬の寒さと雪。今年の夏までも影響は及ぶと言います。

生鮮野菜はずっとずっと不足ぎみで市場では、高値が続いています。

このような様子を見れば、国内の農業を大切にしよう、みんなで支えよう、と思うのが当たり前では?

現実は、そうはならないのですね。

日本の気候が不安定だからと、例えばレタスを台湾で作付けする。日本人が進める。開発輸入といいます。

国内の冬のレタス生産は太刀打ちできません。キャベツも中国から史上最高の輸入量のようです。

食べ物は、目の前にあるうちは危機感を感じません。そして、目の前から消えた時には手遅れです。

耕作面積は狭く、とるに足りないと思われている神奈川の農業は、しかし、一年を通じた収穫が可能です。

変化に富んだ気候風土は、様々な作物を育みます。

優れた生産者たちの技術力の蓄積があります。

そして、激変する気候の中にあって、比較的、被害が少ない、という幸運にも恵まれて来ました。

身近な生産者の育てた作物をみんなで使いましょう。回りの皆さんに、使うように進めましょう。

鎌倉市では市内小学校、16校すべてで、市内産の野菜を給食に使っていると聞きました。

他の行政でも、あるいは、社員食堂などでも、そのような取り組みが広がりますように!

はまどまでの『神奈川野菜の食事会』でも、神奈川の農業を未来に繋げる取り組みを工夫したいと思います。

おもろ童子20140301記