第63回 釜飯仲間・おこげのお話
2014.2.1神奈川・緑の劇場
今月は、「町内会のこと」です。
2月配信のメールマガジン・冒頭の「NORAの仲間たち」は、「はまどま」のある「宮宿花1・2丁目町内会」です。合わせてご一読いただけますように。
“いつかは襲ってくる、大震災などの大災害から、人々の安全を確保し、命を守ること、みんなが安心して暮らせる町にすることが、町内会の一番の使命です。”と、いつも穏やかで温和な町内会長から、きっぱりとした言葉を伺いました。しかし、どうやって?悩みはとても深く、それでも、うつむいてはいられません。やれることをやるしかない、のです。
日頃の、楽しい催しを通して、人々が親しくなり、気心が知れるほどに地域への愛着が増し、協力し合う心も育まれます。子どもたちには、生まれ育った町への、良い思い出、楽しい経験をたくさん持ってもらいたい、やがて、彼らが大人になった時に、そして、いざ、という時に、きっと大きな力になるのではないか、そんな思いが町内会の活動からも伝わってきます。
宮宿花1・2丁目町内会では、毎年恒例の行事と、二年に一度、交互に催す行事を組み合わせて、町内会活動をすすめています。四季折々、町内会独自の行事に加え、秋に開かれるスポーツ大会などは連合町内会の対抗戦で、町内の団結力アップに貢献しながら、隣接する地域の皆さんとの交流にも役立ちますし、地域の総鎮守、杉山神社の例大祭は8月、区主催の行事、7月の「南まつり」会場は、町内会エリアの「蒔田公園」ですから、いやがうえにも盛り上がります。
町内に隣接して流れる大岡川河岸では、春には「桜まつり」、冬の「光のぷろむなーど」など、年間を通して実に様々な行事に彩られ、吉野町プラザやフォーラム南太田を始めとした公共施設の皆さんや、蒔田エコサロンに集う各団体(NORAもメンバーです。)とも交流・協力して進められています。
筆者は、一般的な町内会活動にも、またNORA以外の環境系と言われるNPOや、その他の団体についても明るくないのですが、NORAが町内会に加入し、地域の皆さんと様々な活動をご一緒して、「はまどま」が地域の皆さんの暮らしに役立つ場になれば、と願ってきたことは、画期的なこと、と言ったら大げさでしょうか?
大都会・横浜の、もっとも緑比率が低いと言われる南区の中でも、町内会エリアにはマンションが立ち並び、住民の出入りも多く、町内会への加入率は半数にとどまっています。ほぼ100パーセントが当たり前の地域もあるようですが、2年に一度の秋の日帰りバス旅行は、大型バス3~4台を連ねると言うと、他地域の皆さんは、そんなに大勢?!とビックリされます。
子ども会、老人会などの独自の旅行ではなく、合同の旅行にしているとのことでした。そして、老人会は、いまは解散してしまい、再結成が今後の課題です。
NORAと町内会、「はまどま」と町内会との関わりは、竹灯籠の展示販売、流し素麺の竹のといの製作の協力、お神輿の担ぎ手に若者たちの参加なども行なってきましたが、2013年盆踊りでの「浜っ娘音頭」の採用と、盆踊り練習会場の一つに「はまどま」を使っていただいたことは、1月29日の夜の盆踊り復習会を『はまどま』で催すことに結びつき、『はまどまの集い2013秋』での「健民祭の写真展」は、これからも町内会の活動を記録した写真を展示して、町内の皆さんに楽しんでいただける可能性を感じました。
「蒔田界隈昔語り~横浜大空襲と終戦直後のころ~」は、「町内会の昔話・いろはカルタの製作」をしよう!という声が町内で持ち上がり、これからは、郷土の歴史に詳しい方や、町内外の古老の皆さんへの取材活動なども始まりそうです。
町内会の活動に参加して、ようやく5年目ですが、この間に出会った子どもたちの、すくすくと成長している姿に励まされ、やれることをやるとしましょう。
2014/02/01 おもろ童子