釜飯仲間

第46回 釜飯仲間・おこげのお話

2012.8.31
神奈川・緑の劇場

 2012年8月25日土曜日のこと。鎌倉のとあるグループで”野外バーベキュー”が開かれました。野菜は、いつもの神奈川野菜。Mさんの仲間たちの集いでしたが、Mさんに誘われてCさんも加わりました。二人は3月の”神奈川野菜の食事会”で出会ったばかりの『釜飯仲間』。昨年の震災以降、すこし滞りぎみでしたが、今年に入って、再び『はまどま』での催しをきっかけに新しい出会いが生まれ、つながりが広がっています。

その前日、Tくんがひょっこり顔を見せました。「ご報告とごあいさつに伺いました。」ほぼ2年ぶりというのに姿も、彼らしい律儀なもの言いも変わっていない、けれども大きな人生の選択をしたのだといいます。

突然、姿を見せなくなる前は、毎月のように”~食事会”に参加していた常連でした。熱い思いは、ときにカラ回りを感じさせることもあり、20年、歳かさな者としては、自分のカラ回りを棚にあげて意見させてもらったことがあって、姿を見せなくなってからは気になっていたことは事実です。しかし、この2年間、カラ回りどころか学習と実践を重ね、遂に就農先を決め、世間から見れば安定した職場を辞して家族ぐるみでの九州への移住、実はご家族のうちに事情があり、自分のためというだけでなくご家族のためにも、とのことでした。そして、無事現地入りしたとのメールが29日の夜に入りました。

Tくんとご家族の前途に幸多かれと心より祈ります。

『はまどま』という小さな小さなスペースがあって、様々な企画が催され、出会いが生まれ仲間の輪が広がって、それぞれの人生を豊かにしてくれたり、人には言えない悩みに立ち向かい、乗り越える力を得たり。『はまどま』は、農家の土間をイメージしたネーミングだけれども、森の中の、妖精たちが集う小さな空間、だったらいいな、と思います。

経済の論理、その物差しではかれば無駄な空間。もっと上手に”経営”しろ、と迫ります。しかし、そんな物差しでははかれない、けれども大切な場所。きっと、思い出せばみんなの中にもあるに違いない、幼き日、あるいは若き一瞬に、森の中の陽だまりで得た得も言われぬ勇気、未来への展望。そんな一瞬、一瞬の重なりが『はまどま』の財産であり、全てではないか、と思うのです。

今、神奈川は、横浜は、強烈な猛暑に襲われています。雨が何日も降らず、秋冬野菜の種が蒔けず苗が植えられません。この状態が続けば、影響は年末の収穫にまで及ぶでしょう。またまた、生鮮野菜の高騰と、その先には暴落が待っているでしょう。

猛暑は経験豊富な生産者の体力も奪います。それでも、彼らはおおらかに向き合って諦めず、いままでもそうしてきたように、これからもできることを精いっぱい重ねていくのでしょう。

さて、そんな8月、なんと言っても「浜っ娘音頭保存会」とその仲間たちの大活躍は見逃せません。みなとみらい大盆踊り大会では、14名が浴衣姿で参加、大櫓の上で4回も踊り、Chojiさんは生で歌って”音頭をとった”のです。17日金曜日の夜でした。

また、翌18日は『はまどま』のある、宮宿花1・2丁目町内会の”夏祭り行事”手作り縁日と屋台の開かれている蒔田公園の一角で、”浜っ娘音頭”を披露!ここでも10名ほどが浴衣・着物姿で参加しました。Chojiさんはハンドマイク片手に生歌を!町内会長自ら太鼓の音頭をとってくれました。思えば、今年2月、フォーラム南太田で催したNORA10周年記念行事の中で”浜っ娘音頭”を披露しましたが、その時に、町内会長が見に来て下さって”町内会での披露”が実現したのでした。

2012/08/31 記  おもろ童子

■Choji
http://choji.jp/