神奈川・緑の劇場 vol.1

2021.8.28
神奈川・緑の劇場


“マスク付け ブルーベリー摘む 集いかな”

ブルーベリーの摘み取りに利用者の皆さんをご案内するのは、夏の楽しい仕事の一つ。

「神奈川・緑の劇場」となってからも続け、やがて、生産者の柏木圭介さん一家と相談し「ブルーベリー摘み取りと流し素麺」という企画に発展しました。

親子を中心に80名前後の参加を得るなど、毎年の恒例行事になっていました。

柏木一家をあげての受け入れ準備は、竹林から真竹を数本伐り出し半割りにして、素麺を流した時に引っかからないように節をていねいに削り取ります。子どもたちが食べやすい高さと、程よい流れを生む傾斜をつけ細い竹で足をつくってL字型に15メートルほどのコースを組立てます。

備品の折り畳み椅子だけでは足りず、普段は野菜や果物を運ぶコンテナを伏せて椅子代わり、上にベニヤ板を並べてテーブル代わりにします。強い日差しを防ぐ特大のシートも2枚、3枚と張って、ホースで水を流す準備ができれば、流し素麺会場の完成!

もう一つは、大きな鍋で素麺を茹でて、ザルに盛るチームと、たっぷりと用意した野菜を天ぷらに揚げるチームの大奮闘です。梅生産者でもある柏木家の梅ジュース、三浦の深瀬さんからの甘―いスイカも定番でした。

参加メンバーは野菜市の利用者とその家族、友人です。ボランティアスタッフも野菜市の利用者やNORAの仲間です。毎年参加している常連メンバーから「来年からは交替でやりましょう!」という嬉しい申し出があって楽しみにしていた昨年の夏でした。

コロナ災禍で開催そのものも危ぶまれるところ、人数を30名以内にして数日間の分散開催、飲食は無し。圭介さん、洋子さん夫妻の、皆さんを接待したい気持ちを押し殺しての対応でも、子どもたちには貴重な夏の思い出となったならばと思います。

今年も、何キロも摘み取った皆さんから「楽しかった!」とお便りをいただきました。

インターネットで「野菜市 三好豊」で検索していただくと、三好へのインタビューをしていただいた貴重な記事があります。 また、2021年7月31日に放送した「たけのまラジオ」は、映像とラジオのコラボ企画。全体は3時間もありますが中ごろに三好が出演しています。  他にも、様々な仲間たちの活動をご紹介したいと思います。

たけのまラジオ https://youtu.be/XvBbyQDA1gE   食べもの通信社・オンライン(ZOOM)

「食の安全連続講座」第3回
*テーマ*「氾濫する農薬漬けの食べもの 心配な子どもたちへの影響」
*講師*:安田節子(食政策センタービジョン21代表)
お申し込みは下記へ。
「食の安全連続講座」第4回
*テーマ*「有機農業 世界の流れと日本――学校給食への導入めざして」
*講師*:山田正彦(元農水大臣・弁護士)
★【ご案内】日本学術会議からのお知らせ
【開催案内】公開シンポジウム「食を通して全ての人に健康を」
【日時】2021年9月14日(火)13:30~16:20
【場所】オンライン開催
【主催】日本学術会議 農学委員会・食料科学委員会合同 農芸化学分科会
【後援】日本農芸化学会、日本栄養・食糧学会、日本食品科学工学会、日本フードファクター学会
【参加費】無料
【定員】1000名
【開催趣旨】
日本では、食品の機能性という概念が1980年代に世界に先駆けて誕生し、食品の
機能性研究が精力的に行われてきました。多くの研究成果が特定保健用食品の形
で消費者に提供されるようになり、食品の研究が生活習慣病予防に貢献する道筋
を築いてきたといえます。
一方、食と健康に関する情報の正しい理解の不足、メタボリックシンドロームに加えてロコモティブシンドロームへの対応など、食品の分野には解決しなくてはならない課題がまだ数多く残されています。
また、運動や腸内細菌などが健康に影響をおよぼすという新たな科学的知見が蓄積され、食と健康をめぐる研究には既存の研究領域を超えた新たな連携が求められるようになってきました。さまざまな課題の解決に向けてビックデータやAIの利用が始まりつつあり、 食と健康の研究は新たなフェーズを迎えつつあります。本シンポジウムでは、食と健康に関する課題について考えると共に、未来の研究を展望する機会となるよう、幅広い分野の研究者からご講演いただきます。
【事前申し込み】要
  以下のURLからお申し込みください。
【問合せ先】
  E-mail: SCJ25.Symposium(a)gmail.com

※ (a)を@にしてお送りください。

三好 豊(みよしゆたか)

1954年に生まれ父親の転勤により各地で育ちました。 1975年10月、杉並区阿佐ヶ谷南の劇団展望に入団。1982年退団して横浜に戻り演劇活動に参加してきました。1987年5月、(有)神奈川農畜産物供給センターに入職し、県内各地、各部門の生産者に指導を受けることができました。2004年に退職し「神奈川・緑の劇場」と称して県内生産者限定の野菜の移動販売を始めました。NPO法人よこはま里山研究所・NORAの支援はたいへんに大きく、これからも都市の暮らしに里山を活かす活動の一環として生産者との関わりを大切にしたいと考えています。また(株)ファボリとその仲間たちとの繋がりには、心躍るものが生まれています。

(2021年8月27日記)