釜飯仲間

第27回 釜飯仲間・おこげのお話

2011.1.25
神奈川・緑の劇場

「はまどま」が、地域の地図に紹介されました!

横浜市南区の、蒔田・吉野町・南太田界隈の地域の皆さんから”お気に入りの場所”を出していただき、集めて一枚の地図にした「みんなの、お気に入りマップ」。昨年暮れの、大岡川アートプロジェクト「光のぷろむなあど」に合わせて作成され、NORAの活動内容とともに紹介されました。そして、同じ地図には、地域の数々のお気に入りが紹介されていて、知っているところ、知らなかったところ、身近な楽しい地図ができました。

◆お気に入りマップhttp://www.townnews.co.jp/0114/2011/01/20/88957.html

NORAは、昨年12月20日で設立10周年でした。宿町に拠点を構えて10年の歳月が流れ、地域の地図に掲載されたのですが、同じ12月20日は、地域のラジオ局FMヨコハマの開局25周年でした。FMヨコハマにも、NORAは何回も登場させてもらっています。そして、翌日の12月21日は、地域の映画館「ジャック&ベティ」の20周年でもありました。まだ、NORAは映画にはなっていないようですが。

◆Fm yokohama http://www.fmyokohama.co.jp/index.html

◆ジャック&ベティhttp://www.jackandbetty.net/jinsei_banzai.html

年が明けて、1月15日は、マリンタワーの開設50周年で、クレージーケンバンドの横山剣さんが名誉館長だと知りましたが、普段は750円の展望フロア入場料が50円!寒空の下、長蛇の列は90分待ちでした!マリンタワー近くの「横浜・人形の家」の人が、長蛇の列に向かってチラシを配っていました。「マリンタワーは50周年、人形の家は25周年でーす。チラシ持参の方は通常800円の入場料が200円!」マリンタワーと横浜・人形の家は、業務提携をしていて、普段から共通入場券も扱っているのでした。

◆クレイジーケンバンド「マリンタワーゴー・ゴー」
http://listen.jp/store/artword_1000637_81697.htm

横浜市民を長年続けていても、横浜のことをそれほど知っているわけではなく、全国的に有名な場所でも、「いまさら言えない、行ったこと無いなんて・・。」ってことも。

そもそも横浜市というところは、北部と南部、東京湾沿岸と、県の内陸部では、全く風情が異なるのです。

初めて入った「横浜・人形の家」。そこで出会った最も印象的なもののひとつは!?

「横浜で農業体験」などなど・・いろいろお世話になっているK家伝来、江戸時代後期作成のたいへんに豪華な雛人形一式でした。身近な人の、関わりのあるものが、「ミュージアム」に展示されている、それを観るのは、おかしな気分です。また、日本の玄関として繁栄した港ヨコハマと、豊かな農業地域としての横浜!横浜の多様な表情は、横浜に暮らす私たちの誇りかもしれません。

「横浜・人形の家」を出て本牧方面に向かうとすぐに山下橋です。橋の下は中村川。山下橋を渡って中村川沿いが元町。クレープを紙に巻いて歩きながら食べるスタイルの、草創期から元町にクレープスタンドを開くオジサンは30周年だそうで。究極の薄さに均一に小麦粉を溶かした皮を焼くのも見た目ほど簡単ではないのだろうなあ。

◆マリンタワーhttp://marinetower.jp/
◆横浜人形の家http://yokohama-doll.museum.or.jp/
◆クレープドン
http://r.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14023297/dtlrvwlst/1583770/

中村川を遡ると、数々の見所、食べどころが現れるけれど、今回は一気に蒔田公園まで戻ることにしましょう。

花之木町と宿町に属している蒔田公園は、緑被率が少ない南区では貴重な緑の空間です。

1月23日は、厚い雲が広がって寒い午後でしたが、日曜日とあって親子連れが大勢、公園で遊んでいました。蒔田公園の東側は、大岡川と中村川の分岐です。中村川に入ってすぐに、よしや橋、次が鎌倉街道の吉野橋です。中村川の上は、首都高速道路が覆いかぶさっていますが、吉野橋は、関東大震災後の大正15年(1926)10月に竣工し、昭和60年(1985)から翌年7月にかけて補修、4基の灯具が設置されました。吉田橋は花崗岩仕上げの豪華で美しい橋です。川面に移る橋の姿が「めがね橋」に見えるのも散策の楽しみです。

この地域では、今、お三お宮通りまちづくり実行委員会の皆さんが、地域の歴史、文化を後世に伝えるまちづくりとともに、「お三の宮日枝神社」の宮前の賑わいを創り出そうと活動されています。お三の宮にお参りして吉野町界隈のウマイものどころを探索してみようと、吉野橋をあとにしました。ところが、老舗の「敷嶋あられ 嵯峨乃家本店」「おもや甘納豆 吉野町店」も日曜日でお休みでした。さあ、どうしよう?!と困ることもなく、訪ねたいお店が現れたのは、お三の宮近くの電柱広告を目にしていたから!(お参りしていて良かった!)

鎌倉街道沿い、吉野町郵便局近くの,自家焙煎コーヒー豆ショップ「POTIER COFFEE」(ポティエコーヒー)蒔田界隈にも、ステキなコーヒー豆ショップが2軒ありますが、こちらは、昨年11月25日にオープン。大手コーヒーチェーンの仕入れ担当などの経験を生かし活かし開店、分かりやすいコーヒー豆や原産地の特徴の説明、注文をもらってから焙煎する新鮮なコーヒーで、豆本来の持つ風味を最大限に引き出して提供したい。

下町の、人のつながりを大切にした地域に愛される店に育てていただき、やがてカフェを併設できるようになるのが目標、とのことでした。

ちなみに「ポティエ」とは陶磁器を作る職人…陶工を意味するとのこと。コーヒー職人は陶磁器を作る職人に似ている…所からつけられたそうです。確かに、店舗責任者の豆に向かう姿勢は、陶工の粘土に向かうところに似ているかも。

先祖から脈々と地域に根ざす人々、新しく根ざそうとする人々、ひとりひとりの顔が見える、そして、なにより「釜飯仲間的、おいしい味」の横浜探訪記を2011年は追及してみたいと思います。今夜は、焙煎したて、引き立てのポティエコーヒーをいただきながら。

◆POTIER COFFEE http://www.navita.co.jp/s/11049705/

【おもろ童子】