釜飯仲間

第25回 釜飯仲間・おこげのお話

2010.11.28
神奈川・緑の劇場

NORAの事務所が、「はまどま」となって3度目の「師走」。気ぜわしい季節ですが、今年は、少しだけ、忙しさを楽しめそうな気がしています。

私たちは、「里山に学び、里山を暮らしに活かす」ことを心がけています。少しずつ、できる範囲で。そんなおり、日本人の「ことばの文化」を考える機会がありました。里山に学ぶ、その切り口は、ときに食であったり、生き物であったり、そして、日本人の「ことば」もとても大切な私たちの文化。また「ことば」と合わせて四季折々の行事、慣わしに込められた思いを、もう一度見直してみては、と考えていたら、ふっと、新年を気持ち良く迎える、そのための「師走」なのだ、できるだけゆったりとした気持ちになりながら、と思えたのです。

もちろん、いつも、そのように心がけている皆さんにとっては当たり前のことですが、年末ギリギリまで働き、疲れ果て、新年は寝て暮らすことも少なくなかった我が人生。いつのころからが妥協と惰性と諦めを重ね・・・。

里山に学ぶとは、日本列島に暮らす私たちの暮らし方の見直しです。これからの未来の暮らし方を考えるとき、自然と向き合い、折り合いながら暮らしを立ててきた祖先から学び、未来に活かすことがたくさんあるはずです。たとえば、新年に神様に気持ちよく訪れていただき、すがすがしい新年の始まりを、と願うために、掃除や片付けをして心地よい空間づくりをする。同じ掃除をするのでも、「神様をお迎えする」と思うだけで、心地よく作業ができそうな気がします。

そんな年末ですが、まだひと月を残して、2010年の「はまどま」を振り返ってみると、「はまどま」に、より多くの皆さんをお迎えすることができた一年だった、と思います。

厨房をはじめとした内装の改修を仕上げて、「はまどま」の、お披露目の会を催し、町内の皆さんをお迎えしました。Chojiさんのライブを冬と夏の2回催すこともできて、「はまどま」の空間利用の可能性を広げることもできました。NORA全体の取り組みですが、佐渡に移住した十文字修さんを招いて関内ホールの会議室で講演会を開けたことは、「はまどま」を通して新しい会員になったメンバーや、最近NORAを知った人たちにとってもNORAを理解する良い機会になりました。そして、その後、Chojiさん・ひーさんが佐渡の活動のお手伝いに向かうなど、新しい出会いは次々と広がっています。

同じく、4月から和歌山県高野町に移住し、地域の活性化のための活動を始めた山田亜紀子さんが、8月末に帰濱。高野町の仲間にNORAの活動を紹介、「はまどま」で交流の食事会を催しました。

今、「はまどま」には、10月の生物多様性締約国会議と同時開催された交流フェア
(名古屋)でNORAのブースに展示した英語訳付のパネルが飾ってあります。吉武さん・丹治さんが何度となく名古屋に通った取り組みでした。鈴木さんが作ったパネル、何度も活かせるといいと思います。

山仕事プロジェクトでは、川井緑地の周辺道路の整備事業も一段落して、現地を案内する催しも行われました。この山仕事プロジェクトと連動した「竹細工」も、少しずつ、しかし確実に成果を重ねています。

4月にNORAが入会した、宮宿花1・2丁目町内会の皆さんとの交流も、8月の杉山神社祭礼の神輿担ぎに参加させていただき、その後も町内会の旅行に参加。10月には、「神奈川野菜の食事会」へ町内会広報部の皆さんの取材を兼ねた参加もいただきました。

11月の蒔田エコサロンの参加団体の交流会には、「はまどま」メンバーからは参加できませんでしたが、NORAから斉藤さんが全体の企画・進行で中心的な役割を担い、当日は松村理事長が参加して地域の各団体との交流を図りました。

今、「竹細工」は、お正月の神様をお迎えする、ミニ門松と、竹の灯籠の製作をしています。12月17日(金)~19日(日)の大岡川アートプロジェクト「光のぷろむなあど」にブース出店して、「ミニ門松・竹の灯籠」を販売します。「ホッと、Hotカフェ」のスタッフにも参加して、地域の皆さんとの親睦を深めたいと思います。

「はまどま」の大掃除は、12月28日(火曜日)午後2時から。良い新年を迎えられますように! 新年は、さらに多くの皆さんとの出会いと笑顔の広がりを!と願います。

(おもろ童子)