第20回 釜飯仲間・おこげのお話
2010.7.1神奈川・緑の劇場
「はまどま」が”土間”になる日がたくさんあっていいと思います。農家の作業場のイメージです。キッチンが大きくなって使いやすくなったのだから、なおさら活用したいと思います。特に6月になるとそう思います。
梅酒、梅ジュース、梅干づくり、らっきょう漬け
何人かが集まって協同作業をするのです。それぞれの作物が収穫される季節にもできますね。
今年は3月30日に氷点下の寒さが襲い、様々な作物に被害が出てしまいました。特に梅の被害は大きく、生き残った梅で作る「2010年産」には、特別な思いが込められるかもしれません。
らっきょうと言えば、市販の「らっきょう漬け」のらっきょうは中国産ばかり。自分で作るらっきょうは鳥取、徳島などが産地として有名です。だから神奈川で美味しいらっきょうができることは知られていませんでした。
そして、中国産が格安で輸入されるようになり、ほとんど自家用程度にしか作られなくなっていました。県内各地に次々と開設された農産物直売所でも見かけるようになりました。
らっきょうは、ほとんど一年中畑で育てなければならず、収穫作業は一粒、一粒、茎と根を切り取る細かい作業です。しかも田植えなど他の農作業に忙しい時期と重なります。だからこそ「神奈川の味」を伝えるために「はまどま」を活かしたいと思うのです。
今からでも間に合うのは「真竹の水煮のビン詰め」です。市販の水煮の原料はたいてい中国産ですが、こちらは国産。しかも顔の見える竹林で取れたタケノコです。1年間常温で保存できるとのこと。一度試してみたいと思っています。
◆参考レシピ→
http://cookpad.com/recipe/555174
タケノコと言うと、神奈川では4月の孟宗竹が一般的です。定かではないらしいが、日本列島原種とも言われる真竹は、6~7月始めに出てきます。NORAの「竹を活かす山仕事」は真竹の竹林ですし、「はまどま」で毎週水曜日に開いている「もったいないから竹細工」などでも使われるのは真竹です。
◆「竹を活かす山仕事」
https://nora-yokohama.org/yama/in/
◆「もったいないから竹細工」
https://nora-yokohama.org/mura/hamadoma/007/
全国レベルで見ても、竹林の手入れ作業に数多くのボランティアの皆さんが参加しています。更にタケノコをもっと多くの皆さんが利用してくれることも最大・最高の「援農」になると思います。
(おもろ童子)