第147回 釜飯仲間・おこげのお話

2021.3.28
釜飯仲間・おこげのお話

「釜飯仲間」=おこげのお話= 国連「家族農業の10年 2019年~2028年」そして新型コロナウイルス災禍の中で
~みんなのしあわせは、おいしさの先に!~

内藤正雄さんに関わる話の続編です。

彼は長年、野菜市を利用してくれて、特に昨年からストリーミングチャンネル「たけのまチャンネル」で「神奈川野菜を食べよう!」と名付けて私に話をさせてくれるようになりました。ユーチューブでもご覧いただけます。(下記参照)

生産者の高齢化は急激にすすみ、離農も増え、耕作放棄地も広がる一方です。気候変動は作物の生育に良いことなどあろうはずもなく、なのに農産物の生産者価格は低迷が続きます。米の消費減少は深刻で、多くの米生産者が米作りからの撤退危機になっています。 深刻な課題がマグマのように地底で煮えたぎり噴き出しています。

ですが、問題を解決する道は、私たちの日々の暮らしと食生活をどうするかしか無いと思っています。おいしくって、楽しくって、体が元気になることです。だから、楽しい話をしたい!でも難しい!皆さんのご意見、感想をいただきたいです。

また、神奈川の民話も紹介させてもらっています。コロナ禍で老人ホームや小学校の放課後キッズクラブを訪れることに制約がかかり一年以上が経ちました。一年生とは会えないままです。そんな中、月に一回、貴重な場をいただいています。

その内藤さんが、代々木上原の仲間の拠点で神奈川野菜を販売してくれる、というので、三点ほど都民のお客様と共に考えてみたいと思ったのです。

「食糧自給率カロリーベース38%の日本」ですが、日本の全人口の3割が暮らす首都圏一都三県はコロナ感染拡大を抑える緊急事態宣言のみならず、ここに暮らす人々が、日々の食生活に何を選ぶのかでも大きな影響力があるでしょう。が、なんと千葉県の農業総産出額は全国47都道府県の中で第4位、埼玉県は20位の、両県は農業県でもあるのです。銚子漁港を始め水産業のある千葉県の食糧生産はとても重要で貴重です。

で、神奈川は?県の面積、農地面積とも全国最下位に近い神奈川。農業総産出額の全国最下位は東京です。46位が大阪です。

「農薬、化学肥料使用の削減、野菜本来の栄養と美味しさのある作物づくりをすすめる」という点でも、神奈川県民と東京都民が何を選ぶのかで、大きく変わってくるに違いありません。日本全体の有機栽培農地面積は10792ヘクタールにすぎないのですが、農林水産省は、2050年までに100万ヘクタール、100倍にしようという計画を策定しています。にわかに信じがたい数字です。日本の「有機農業ガイドライン」が策定され、それまであいまいで何の根拠もなく、有機・無農薬と表示されていたものが一掃されて30年ほどたったでしょうか?

しかし、日本では、この基準に沿った有機栽培農地は広がりません。なぜ?国はどうやって有機栽培農地を日本の耕作面積の25%まで広げようとするのでしょう?「農業生産の現場での農産物廃棄『食品ロス』の問題」も根っこは同じだと考えています。

野菜市では、数年来、規格外・ハネ出し野菜の提供を生産者にお願いし、子ども食堂や、コロナ禍になってからは、食糧支援活動につなげてきました。そこで、わかったこと、気づいたことも!この続きは次回に!神奈川の農業総産出額は、全国38位でした。

(2021年3月28日記 三好 豊)


★★心と体・社会の健康を願う月刊情報誌「食べもの通信」の定期購読をおすすめします。

信頼できる情報を共有し、体験などを分かち合う読書会を開いています。
リモート参加も、遠方の方、小さなお子様のいる方にも参加いただけます。

mail:tabemono@trust.ocn.ne.jp

ホームページ:http://tabemonotuushin.co.jp

読者会は、第二月曜日夜7時から9時・参加費リモートとも500円です。

 

★★「たけのま チャンネル」→→★★★

(株)ファボリが運営する展示・イベントスペース「たけのま」から配信します。

第二土曜日午後5時から約30分、三好が「神奈川県産野菜を食べよう!」と題してお話します。神奈川の民話もご紹介しています。その後はユーチューブをご覧ください。

 

三好 豊(みよしゆたか)

1954年に生まれ父親の転勤により各地で育ちました。

1975年10月、杉並区阿佐ヶ谷南の劇団展望に入団。1982年退団して横浜に戻り演劇活動に参加してきました。1987年5月、(有)神奈川農畜産物供給センターに入職し、県内各地、各部門の生産者に指導を受けることができました。2004年に退職し「神奈川・緑の劇場」と称して県内生産者限定の野菜の移動販売を始めました。NPO法人よこはま里山研究所・NORAの支援はたいへんに大きく、これからも都市の暮らしに里山を活かす活動の一環として生産者との関わりを大切にしたいと考えています。

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