第42回 小さな森のある畑、おかげさまで11年目
2020.8.1映像の持つ力
土壌に慣れてきた
7月に台風がないのは1951年からの観測史上初だとか。
長雨と日照不足の影響でスーパーに並ぶ野菜は軒並み高騰し、亜熱帯のような豪雨が続いた梅雨ですが、もう明ける頃でしょうか。
知人から、田んぼの稲や畑の野菜は大丈夫ですか?と心配の声をいただき、有りがたいばかり。
おかげさまで少量多品種で育つ野菜はどれも其れなりに育ち、昆虫類の生きものたちは元気を増しています。
ミョウガなど地中で茎を伸ばす植物が、一気に地上部分にも成長が広がり増殖して大賑わいです。
チョロギも草刈りをしっかりしたお陰で順調に群生化。これならお正月料理の飾り役を担ってもらえます!
余白の効果
小さな森のある畑を描きながら始まった畑は11年目。
週末のノラ仕事で一反ちかい畑は機械なしの手作業だけ。
どの工程の作業でも一掃できることはなく、いつもどこかに手がまわらずに背丈を伸ばす草が残ったり、収穫しきれなかった実やこぼれタネから野生化した野草でにぎわっています。
この畑には、馬追いや自然が豊かな環境の指標になっている黄金(コガネ)グモも居ます。
黄金グモは年を追うごとに大きくなり、草を分け入るエリアでは、どこでも会えるほど数も増えています。
今年はさらにさらに驚きが!
黄金グモ、行動範囲をぐんと広げていたのです。
蜘蛛の糸を張る支柱を草から木にかえて、どんどん空に近づいている!。
↓ 拡大
獲物が多いのでしょうね、黄金グモ、こんなに大きくなりました。
田んぼが、天然の合鴨農法
田んぼでは、地域の野鴨が遊びにきてくれて天然の合鴨農法状態。(合鴨ではなく鴨ですが)
草刈りいらずの上に、こんなに元気なんです。雨にうたれて、お日様の陽をいっぱいに浴びて、田植えから一ヶ月。しっかり根を張り分蘖しています。
生物多様性の基層
週ごとに姿をかえる田畑。
田畑のそこかしこで、季節の変化に合わせて訪問者が入れ替わり、それぞれ異なる営みが同居して、誕生を繰り返しています。
いったいどれだけの生き物がすんでいることでしょう。
畑にくるとうれしくなるのは、生きもの賑わいぶりを全身で感じるからなのでしょうね。
命が誕生して40億年。
どの生き物にもそこから続くものが継がれていることでしょうが、田畑はその歴史を生物多様性を通じて、形であらわすことが出来る場所なのかもしれませんネ。
(少なくとも、この畑には5億5千年前から生きているナメクジがいっぱい生息しておりますヨ)
田んぼや畑は、先人が、地域社会の中で、多様な生物の生態を活かし作り出した里山の恵みを、現代でも感じられることができる場所なのでしょう。
人も自然の一部ですものね。
おまけ
うちのベランダ里山
うちの里山レシピ
きゅうりだけサンドイッチ
秩父の野鍛治さんに作っていただいた菜切り包丁。サンドイッチにも使えます!切れ味がよい♡。
採れたてトマトを飾ったハンバーグ?
ハンバーグじゃなくパンケーキ。手作りした理由は、搾りたて蜂蜜をいただいたから!。川越百花蜜ハニー。
材料は、小麦粉・卵なし、オートミール100%。
4回試作して、搾りたて蜂蜜に合うレシピは、オートミールは粉の1/3、卵入りで、ふっくら焼いたパンケーキでした。
ケーキの間には溶けるチーズを挟んで。
赤、白、緑、黄・・
いろんな野菜の色を揃えるだけで栄養バランスも整いますね。
ティピ、増設中。~小さな森のある畑~
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(中川美帆)