第22回 新米できた!収穫って大変。いつ食べられるの? (⌒-⌒; )

2018.12.1
映像の持つ力

スズメからお米を守ってくれた籾。人が食べるのもたーいへん!!

11月に入り、稲穂が充分に熟してきた!! まず一番はじめにアジア種の黒米を手刈り&稲架(はざ)掛けに。

田んぼの広さは一畝(いっせ)。9月30日に関東を直撃した台風24号の強風にも耐え、黒米、あさひ、初霜、あきさかり、根性イネ(^-^)、水路の脇にマコモが育ってくれました。

昨年採れた黒米は、炊いたり白玉団子の餡にして、何人かに食べてもらいましたが、みな美味しいと好評。ある人は口に含むと「この稲、丈が低いでしょ?」なんて言うのです。

えーなんで分かるの?! ・・しかも、 その通りだから驚き。この黒米は丈が短いのです。食べた味から、稲の丈まで分かるものなんですね?  確かに、丈が長い稲と短いものでは、丈が短い方が、土からの栄養がじっくり穂に届きそう。味の質にも違いが出ますよね。

 

今すり米。めちゃウマ&うれしい時間です

それにしても、稲は食べるまでがたーいへん。
苗代(なわしろ)作り、種下ろし、苗づくり、田植え、高温注意報発令中に行った草刈り、水の間断冠水(かんだんかんすい)管理、鳥避けネットの設置、稲架の設置、刈り取り、稲架に掛け天日干し。

天日干しは、最低2週間。そのあとは手動の脱穀&唐箕へ・・・。

ようやく田で実った稲穂が、籾に包まれたお米一粒づつになりました。そして、籾摺りをして玄米、お好みで精米をしてやっとご飯が炊けますね。

田んぼの楽しみは、ワラ細工もですが、食いしん坊のわたしとしては、「今すり米」でしょうか。

今すり米って何? 籾のまま保存していたお米を、食べるごと籾摺りして玄米にして食べることを言います。コーヒーも同じ、種ものは挽きたてが一番なのかしら。

 

ワラ細工に適した品種はどれ?

稲の品種による違い。お米の味もしかりですが、ワラ細工に使う稲はどれでも良いってものじゃないようです。

11月25日に行った、はまどまシアター 里山の恵み上映会のワラ細工ワークでもお話ししましたが、ワラ細工に使うのは、まっすぐで長い丈に育つものを使っています。黒米は藁がもろいため、正月飾りやワラ細工には使いません。

 

売らないわよー

一粒万倍パワーの稲。しかも豊作でめちゃ嬉しい。でもね、食べるまでには、何て手間と手数が必要なんでしょう。

終わるまでひたすら繰り返す作業。どの工程も繰り返す中でコツをつかんでくる。これは育てた人だけが体験できる喜びなのでしょうか。お米を買って食べていた頃より、お米一粒の重さが違います。こぼれたお米一粒も大事、隈なく拾います。

1粒、1粒、種籾を並べた種下ろしから刈り取りまで。これだけ手間をかけて育てたお米です。「誰かれに、売らないわよー」と、米作り仲間の友人が言っていた言葉が身に沁みます。

うむむ、お金で買えないものはあるもんですね。(=^ェ^=)

 

12月は「光のぷろむなあど」でワラ細工ワークをします

12月の、はまどまシアター上映会はお休みです。次回は1月28日(月)です。

代わりに大岡川アートプロジェクト「光のぷろむなあど」で、縄ない&正月飾りなど、ワラ細工ワークを行います。

去年のご要望にお答えして、ほかに、今年は買っていただける、正月飾りも用意しますね!!数量限定で獲れたて新稲穂の飾り付きもありますよ。ぜひお立ち寄りください!!

* 「光のぷろむなあど」12月15日、16日の2日間です。
今年の全体テーマは『オープン』。竹を使った光の造形なども登場します。
NORAブース、12月15日の詳細はこちらをごらんください。

(中川美帆)

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