02月22日 (土)|森ボラ体験会(継続編第4回) in 名瀬・上矢部市民の森_レポート
森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会『継続編』では、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで森づくりの知識や技術のスキルアップを目指します。
今回は第4回、最終回です。第1~3回に引き続き、クヌギ、コナラ等の落葉広葉樹の明るい森を目指す森づくり活動を体験します。
第1回の様子はこちら
第2回の様子はこちら
第3回の様子はこちら
…活動概要………………………………………………
日 時:令和7年2月22日(土)9:00~12:00
場 所:名瀬・上矢部市民の森(横浜市戸塚区)
参 加 者:ボランティア13名、横浜市環境活動事業課1名、スタッフ4名(NORA)
内 容:シラカシ、アオキ等常緑樹中低木の除伐
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名瀬・上矢部市民の森近くの町内会館に集合。各自必要な道具を準備します。
オリエンテーションで前回までの振り返りと今回の作業目的と内容説明を行いました。
クヌギ、コナラ等落葉広葉樹の森の再生を目指して常緑樹の除伐を行います。
前回よりも樹高が高い木を伐倒する際のノコギリの入れ方(受け口と追い口)の解説。今回は比較的細い木のため受け口を三角切りではなく水平に入れます。
道具を持って名瀬・上矢部市民の森へ。
作業エリアの頂上広場へ到着。作業内容の説明とKY(危険予知)活動。伐倒時にしっかりコミュニケーションをとりながら安全に行う事を確認しました。
先ずは伐木準備。足元の落枝の片付け、伐木予定の木の支障となる枝や周囲の低木を取り除きます。
この程度の細い木の場合は本来不要ですが、今回は安全に伐倒するためのロープシステムを体験します。
先ず伐木予定の木の高い位置にロープをかけます。
ロープの先を伐倒方向に引き、カラビナと滑車を利用して120度の角度をつけて折り返します。
伐倒者の合図の後にロープの先を引き木が倒れるきっかけをつくります。(ロープで引き倒さない)
ロープを折り返す事で、伐倒方向から離れた安全な位置でロープを引く事ができます。
ロープシステムの準備が整ったらいよいよ伐木です。
倒す側に受け口を入れます。ノコギリの刃を水平に。これが難しい!水平測定器を用いて確認します。
ノコギリの刃の入れ方によって倒れる方向が定まるため皆さん慎重に刃を入れます。
受け口の反対側に追い口を入れたら伐木者は安全な位置に退避。合図を受けてロープの先を引き伐倒のきっかけをつくります。
倒した後は切り口を皆で確認。思うように切り倒せたでしょうか?
切りやすい高さで伐木した後は低い位置で切り直します。
倒した木を安全で広い場所へ移動。
伐倒作業は切る作業が1割、片付け作業が8割、だそうです。
倒した木の枝葉を細かく解体して集積。皆さんで協力して素早く片付けができました。
2時間程の作業でこんなに見通しがよくなり林床に陽が入るようになりました。
上:before 下:after
下は継続編第2・3回からの変化の様子です。
上:第2回作業前(11月) 下:今回作業後
上:第2回作業前(11月) 下:今回作業後
上:第3回作業前(1月) 下:今回作業後
全員で作業前後の様子を観察。
見違える程に明るくなった森では今後野草の芽生えが期待できます。
将来のクヌギ、コナラ等落葉広葉樹の森が拡がっている様子を思い描きながら…
集会所に戻り使った道具の手入れを行いました
今回の感想を共有し継続編4回の活動は終了です。
森づくりボランティア体験会継続編へのご参加ありがとうございました。