06月22日 (土)|森ボラ体験会(継続編第1回) in 名瀬・上矢部市民の森_レポート

森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会『継続編』では、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで森づくりの知識や技術のスキルアップを目指します。

今回は、4回シリーズの第1回です。
座学で森の保全管理計画・手法等を学び、名瀬・上矢部市民の森の観察を行いました。

…活動概要………………………………………………
日  時:令和6年6月22日(土)8:50~12:00
場  所:名瀬第二町内会館、名瀬・上矢部市民の森(横浜市戸塚区)
参 加 者:ボランティア10名、横浜市環境活動事業課2名、スタッフ4名(NORA)
内  容:座学(森の保全管理計画、名瀬・上矢部市民の森の概要、森で見られる植生等)、名瀬・上矢部市民の森の観察
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JR「東戸塚駅」に集合しバスで名瀬・上矢部市民の森近くの会場へ向かいました。


継続編第1回は室内でのオリエンテーション・座学からスタートです。


都市における樹林地の機能、森の保全管理計画、森づくりガイドラインの説明、
森の手入れ作業を行う目的とその目的を達成するための計画づくりの必要性を学びました。


名瀬・上矢部市民の森の概要説明。
周辺環境、明治期~現在までの森の植生・利活用の変遷等を解説。


森の断面図を用いて森の階層構造の解説、落葉広葉樹林の目標とする姿と現状を比較し作業目的を確認しました。


座学の後は、名瀬・上矢部市民の森の観察へ。住宅街を抜け市民の森へ入ります。


作業前に大事なKY(危険予知)活動。足元や頭上に危険がある事を共有。
竹林を観察しながらマダケとモウソウチクの違いも学びました。(竹細工に利用するマダケは節が二重になっている。食用の筍はモウソウチク。)


株立ち(薪を採るために切り倒され、その後脇芽が成長した株)のコナラを観察。かつてここが薪炭林であった名残です。


落葉広葉樹林にシラカシ(常緑樹)が増えて暗くなってしまった森を観察。



林床に植物が育っていない暗いエリアで、暗い環境でも発芽するシラカシの実生(種から発芽した芽)を観察。


園路沿いのフタリシズカ(花期:5-6月)を観察。木漏れ日が差すような環境を好みます


落葉広葉樹林と針葉樹林の違いを観察


第2回以降の作業エリア(頂上広場付近)で森を観察。


園路柵の外から森を観察しながら森の断面図を描くことで、どのような森であるかを理解します。


次に森の中に入って更に観察。林床にはキンランも観察できました。


会場に戻って第1回の振り返り。


今回作成した森の断面図から、第2~4回の作業目標を確認しました。


森づくりボランティア体験会継続編第1回へのご参加ありがとうございました。

第2回は9月28日(土)です。