01月25日 (土)|森ボラ体験会(継続編第3回) in 名瀬・上矢部市民の森_レポート
森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会『継続編』では、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで森づくりの知識や技術のスキルアップを目指します。
今回は第3回、第1回の座学、第2回の下草刈りに続き、森づくり活動を体験します。
…活動概要………………………………………………
日 時:令和7年1月25日(土)9:00~12:00
場 所:名瀬・上矢部市民の森(横浜市戸塚区)
参 加 者:ボランティア12名、横浜市環境活動事業課1名、スタッフ5名(NORA)
内 容:落ち葉掻き、低木層のシラカシ、アオキ等常緑樹の除伐
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名瀬・上矢部市民の森近くの町内会館に集合。各自必要な道具を準備します。
オリエンテーションで前回までの振り返り、前回の作業前と後の森の違いを確認しました。
名瀬・上矢部市民の森の作業するエリアが元々落葉広葉樹林であったこと、目標とする落葉広葉樹林の姿へ向け、今回の作業目的を確認しました。
オリエンテーションの後は冷える身体を準備運動で温めてから出発です。
名瀬・上矢部市民の森、頂上広場へ移動。
到着後、作業エリアを確認しながらKY(危険予知)活動。ケガをしない・させないために他の方と適切な間隔を保ちながら作業する事等を共有しました。
3班に分かれて作業開始。
前回アズマネザサ等の下草刈りをしたエリアでは落ち葉が堆積しています。このままでは埋土種子(落ち葉の下の土の中で休眠している種子)が発芽できないため、地表に陽が入るよう落葉掻きを行います。
上:作業前、下:落ち葉掻きをした後。
里山の仕事は「程々に」が大事。落葉を完全に取り除いてしまうと乾燥し過ぎてしまうため程々に掻きます。
前回ピンクの印をつけて刈り残したムラサキシキブ等の落葉低木に気をつけながら作業します。
皆で協力しながら落葉運び
前回作ったカントリーヘッジに落葉を溜めます。
別のエリアでは前回残したアズマネザサを刈り見通しよいエリアを広げます。
ノコギリと剪定バサミを使い分けながら進めます。
また別のエリアは前回手を入れられなかったエリア。常緑樹に覆われ特に暗い森になっています。
背丈程のアオキ等常緑樹を根元から伐採します。
伐採した常緑樹は小さく解体してから集積場所へ
(上:before 下:after)
3班で交代しながら1時間半程作業を行いこんなに見通し良くなりました。
藪化していたコゴメウツギもきれいに姿を現しました。春に小さな白い花を見せてくれるはずです。
(上:before 下:after)
暗かった森が見違える程明るくなりました。
次回は今回よりも高い中低木の常緑樹の伐採を体験します。一人一本ずつ伐倒する樹木を選び印をつけました。
最後に、ロープを用いた安全な伐倒方法のデモンストレーション。
先ず伐倒予定の樹木にロープをかけます。
カラビナと滑車を使い、倒す方向に近い樹木でロープを折り返します。
ロープの先を伐倒予定の樹木から120度の角度をつけ、伐倒のきっかけとしてロープを引きます。こうすることで伐倒位置から離れた位置でロープを安全に引く事ができます。次回はこの手法も体験します。
最後に作業後の森の様子を確認。
集会所に戻り、道具の手入れを行い感想を共有して今回の活動は終了です。寒い中、皆さまお疲れ様でした!
次回、第4回は2月22日(土)の予定です。