11月14日 (木)|森ボラ体験会(継続編第2回) in 名瀬・上矢部市民の森_レポート

森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会『継続編』では、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで森づくりの知識や技術のスキルアップを目指します。

今回は、4回シリーズの第2回です。第1回の座学に続き、実際に森づくり作業を体験します。

第1回の様子はこちら

…活動概要………………………………………………
日  時:令和6年11月9日(土)9:00~12:00
場  所:名瀬・上矢部市民の森(横浜市戸塚区)
参 加 者:ボランティア14名、横浜市環境活動事業課1名、スタッフ5名(NORA)
内  容:アズマネザサ等草刈り、常緑樹の除伐、カントリーヘッジづくり
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名瀬・上矢部市民の森近くの町内会館に集合。必要な道具を各自準備します。

オリエンテーションで前回の振り返り。名瀬・上矢部市民の森の概要、落葉広葉樹林の目標とする姿と現状を比較し作業目的を確認しました。

作業に向かう前にKY(危険予知)活動。本日の作業内容と頭上の枯れ枝・落枝やトゲのある植物等の危険を共有しました

町内会館を出発して名瀬・上矢部市民の森へ移動。

常緑樹樹林を抜けて頂上広場を目指します。

作業エリアに到着し詳しい作業内容の説明。明るい落葉樹林を目指し、今回はアズマネザサ等の下草刈り、アオキ等の常緑樹の除伐を行います。

2班に分かれて作業開始。先ずは作業する場所で森の観察。

1班はアズマネザサが密生したエリアで横一列になって作業を進めます。

教わった内容を思い出しながらカマを扱います

2班は比較的開けたエリアでアズマネザサの他アオキやシュロ等常緑樹を除伐します。

アオキは繁殖力が強いので小さいものは根から引き抜き、集積時にはその根が土に触れないよう気をつけます。

花実がきれいなムラサキシキブ等落葉低木を残すために、ピンクの印をつけ刈り残します。

休憩時にはコナラ・クヌギ等落葉樹の萌芽更新(樹木を伐採後、残った根株の脇芽を育て樹木を若返らせる手法)等の解説を聞きました。

後半の作業開始。大人数で行うと進みが早い!大分地面が見えるようになりました。

落葉樹に絡まったクズのツルも落枝に気をつけながら取り除きます。


1時間程の作業で見違えるように見通し良く明るくなりました。
(上:before 下:after)

刈った草の集積場としてカントリーヘッジを作成します。先ずは間伐材を利用した木杭づくり。

適当な間隔をあけて横一列に杭を立てます。木槌を打つ時には安全のため杭を支える人は杭から距離をとります。

アズマネザサ等で杭を編みこむように積む事で柵をつくります

できた柵の内側に刈草を集積します。こうすることで生きもの住処にもなり、多様性豊かな森づくりにつながります。

作業後の森の様子を全員で観察。

集会所に戻り、使った道具の手入れを行い感想を共有して第2回の活動終了です。皆さまお疲れ様でした。

次回、第3回は来年1月25日(土)の予定です。

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