10月30日 (水)|森ボラ体験会(実践編)×森づくり塾 in 新治市民の森_レポート
新治市民の森は、平成12年開園した横浜市北西部の丘陵地に位置する市民の森です。市民の森の北側には拠点施設「新治里山センター」を中心とした新治里山公園が続いており市内有数の緑地帯を形成しています。
この新治市民の森には横浜の原風景ともいえる里山景観が多く残されています。薪や炭を得るための雑木林や建材を得るための杉の林、日々の糧を得る畑や水田がモザイク状に広がります。
今回、森を守るための計画、森づくりボランティアの魅力、実際の森づくり作業までを一連で学んでいただくため『横浜市の森づくり塾』プログラムの一環として『森づくりボランティア体験会(実践編)』が開催されました。
…活動概要………………………………………………
日 時:令和6年10月27日(日)12:10~15:30
9:30~11:30は、森づくり塾(森づくりボランティア入門講座)
場 所:新治市民の森(横浜市緑区)
参 加 者:ボランティア7名、横浜市みどりアップ推進課1名、環境活動支援センター3名、NORAスタッフ4名
作 業:植物調査、クヌギ・コナラ苗を育てるエリアで下草刈り
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活動の様子です。
午前中は、環境活動支援センター主催「森づくりボランティア入門講座」で、森づくりに必要な両輪(観察・計画・評価と管理作業)のうち作業についての研修が行われました。
楽しく活動する上で大切な安全管理、服装・装備、森の中に潜む危険、危険予知(KY)、道具の安全な使い方等をスライドを用いて解説
午後に体験する作業エリアの環境と作業目的を解説。
講義の後はワークショップ。2班に分かれて、本日の作業に適した道具を選んでみます。
選んだ道具を班ごとに発表。果たして正解は?
装備を実際に身に着けてみます。ヘルメットはお辞儀をしてもずれないようにしっかりと。
お昼休憩を挟んでいよいよ新治市民の森へ。
作業エリアに到着。作業を開始する前にKY(危険予知)活動。危険な植物等の危険要素を確認しました。
作業前半は簡単な植物調査。
2m四方の枠の中にどんな種類の植物がどれだけあるかを、植物の葉の形状を9パターンに分類した調査シートを基に調べます。
2班に分かれ、1班は南向き斜面上の開けたエリア、2班は南向き斜面下の他の植物に覆われたエリアでそれぞれ調べます。
各毎それぞれ、葉の形状パターン毎に何種類の植物があるかを発表。少し離れただけでも環境によって育つ植物に違いがあることを確認しました。
後半の作業は、クヌギ・コナラの苗を育てているエリアで苗が成長しやすいように覆っているアズマネザサ等の下草刈りを行います。
コナラの実生。
間違えて苗を切らないように丁寧に。
午前中の講義で教わった通りに安全に鎌を使います。
雨雲が近付いていたため30分足らずの作業でしたが、草に覆われていたクヌギ・コナラの苗が見えるようになりました。
(上:before、下:after)
全員で作業後の成果を観察します。
作業の後は道具の手入れ。鎌を砥石で砥ぎ、次に使う人が切れ味よい状態で使えるようにします。
最後に振り返りを行い活動終了です。
ご参加ありがとうございました。お疲れさまでした。