02月12日 (水)|森ボラ体験会 in 中田ふれあいの樹林_レポート
中田ふれあいの樹林は、横浜市営地下鉄から北西約500mにある住宅地に囲まれた森です。
泉区に特徴的な、起伏の少ないなだらかな地形のため、のんびりと散策しながら、ホウチャクソウなどの野草やコゲラなどの野鳥を見ることもできます。
この森は、森づくり活動団体「中田ふれあいの樹林愛護会」のみなさんが隣接する住宅地との調和を図りながら、動植物との共存を目指した雑木林の保全活動をおこなっています。
今回は、多様な動植物が暮らせる雑木林を守っていくために愛護会の皆さんと林床整理等を行いました。
…活動概要………………………………………………
■森ボラ体験会 | 市民が野草と昆虫に親しめる身近な森の活動に参加する! in 中田ふれあいの樹林
日 時:令和7年2月8日(土)9:00~12:00
場 所:中田ふれあいの樹林(横浜市泉区)
現地団体:中田ふれあいの樹林愛護会
参 加 者:ボランティア9名、横浜市環境活動事業課1名、スタッフ4名(NORA)
作 業:アズマネザサの草刈り等林床整理、竹の伐採、粗朶(そだ)柵作り
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活動の様子です。
横浜市営地下鉄ブルーライン「中田駅」に集合。10分程歩いて中田ふれあいの樹林へ向かいます。
オリエンテーションで先ずは愛護会の皆さんへご挨拶。中田ふれあいの樹林の紹介・活動趣旨の説明・自己紹介等を行いました。
作業リーダーより本日の作業内容の説明とKY(危険予知)活動。頭上の掛かり木の危険等を確認しました。
ヘルメット、ノコギリ、剪定バサミ等の道具を装着。
お辞儀をしてもヘルメットが落ちないように紐を調節。準備完了!
2班に分かれて作業開始です。先ずは作業するエリアの森の様子を観察。園路脇の一角は鬱蒼として暗い森になっています。
作業開始。密生したアズマネザサを剪定バサミとノコギリを使用して刈ります。
園路にもアズマネザサが侵食しているため整理します。
ほんの1時間程の作業で園路脇がこんなにスッキリと見通し良くなりました。
(上:before 下:after)
散乱していた竹や落枝も整理して粗朶(そだ)柵に入れ込みました。(上:before 下:after)
粗朶柵:刈草や伐採した竹で木杭を編みこむように積み柵としたもの。
作業したエリアを観察します。アズマネザサ等を刈り林床に陽が入ることにより来春以降にギンランやホウチャクソウ等野草の発芽が期待できます。
休憩を挟み後半は場所を変えて作業を行います。
隣接する民有地の竹林(柵の向こう側)から根を延ばし竹が樹林地に侵入しているため竹を伐採します。
作業の前に安全確認。近くの高木の高い位置に枯れ枝がかかっています。落ちてくると危険なためテープを張ったエリアには立ち入らないよう注意します。
竹を伐採します。倒す側に受口を、反対から追口を2段階に分けて伐り倒します。
ノコギリの刃は水平(重力に対し垂直)に。これがなかなか難しい!
ロープを切る竹の高い位置にかけ、ロープの先をカラビナと滑車を利用して折り返してから引く事で、安全に伐倒のきっかけをつくる事ができます。
倒した竹は適当な長さで玉切りに
切った竹は集積所へ
枝葉を取り除き
取り除いた枝葉を粗朶柵に積みます。
粗朶柵は侵入阻止の機能を持ちながら生きもの住処にもなり、多様性豊かな森づくりにつながります。
1時間程の作業で樹林内の竹の間伐が進みました。(上:before 下:after)
作業の後は手道具の手入れを行います
最後に全員で感想を共有し、愛護会の皆さんにお礼を伝えて活動終了です。
森づくりボランティア体験会へのご参加ありがとうございました。
中田ふれあいの樹林愛護会の皆様のご協力に感謝いたします。