12月06日 (土)|森ボラ体験会(継続編第3回) in 名瀬・上矢部市民の森_レポート
森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会『継続編』では、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで森づくりの知識や技術のスキルアップを目指します。
今回は4回シリーズの第3回、第1回の座学、第2回の下草刈りに続き、森づくり活動を体験します。
…活動概要………………………………………………
日 時:令和7年12月6日(土)9:00~12:00
場 所:名瀬・上矢部市民の森(横浜市戸塚区)
参 加 者:ボランティア8名、横浜市環境活動事業課1名、スタッフ4名(NORA)
内 容:落ち葉掻き、アズマネザサ・常緑樹の除伐
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東戸塚駅に集合、バスで名瀬・上矢部市民の森近くの町内会館へ。

オリエンテーションで前回までの振り返りと今回の活動目的と内容の説明。
生物多様性豊かな落葉広葉樹林を目指して、森の階層の最下層である下草刈りと、その上の層の常緑樹中低木を除伐します。

必要な道具と装備を各自整えます。

5分程歩いて名瀬・上矢部市民の森へ。今回は熊手も持っていきます。

作業エリアへ到着。KY(危険予知)活動で前回行ったアズマネザサの切り残しや倒木等、足元の危険ポイントを確認しました。

作業エリアの足元は落ち葉が厚く堆積しています。コナラの実生も確認できます。

落ち葉が堆積したままでは作業し辛く、また埋土種子(落ち葉の下の土の中で休眠している種子)が発芽できないため、地表に陽が入るよう落葉掻きを行います。

集めた落ち葉はブルーシートで落ち葉溜めへ。

作業後の林床の様子。落葉を完全に取り除いてしまうと乾燥し過ぎてしまうため、「程々に」行います。

休憩時にはクヌギのドングリを観察。実を保護する殻斗を「帽子」と呼ぶ事が多いですが「パンツ」と呼ぶところもあるそうです…


2班に分かれて作業を進めます。
昨年活動を行ったエリアではひざ丈程のアズマネザサ刈りを行いました。前回に比べ人数が多いので作業がはかどります!

刈った草を集めて一か所へまとめます。


(上:before 下:after)
1時間程の作業で広範囲の林床に陽が入るようになりました。

別班は何年も手が入らずヤブ化したエリアで作業を進めます。先ずは観察。

背丈程のアズマネザサが密集し足元には倒木などもあり手強い作業です。

アオキ等の常緑樹、シュロも除伐しました。


(上:before 下:after)
1時間程で林床に陽が入るエリアが広がりました。
谷から吹き上げる冷風が樹林内に入らないよう外側一帯のアズマネザサを残しました。

作業後の森を観察します。

最後に、ロープを用いた安全な伐倒方法のデモンストレーション。
先ず伐倒予定の樹木にロープをかけ、そのロープの先を倒す方向の樹木で120度の角度で折り返します。伐倒予定の樹木に切口(追い口・受け口)を入れた後ロープの先を引く事で伐倒のきっかけをつくります。こうすることで安全に伐倒する事ができます。
伐る人とロープを引く人のコミュニケーションが重要です。
次回はこの手法で一人一本ずつ常緑樹中低木の伐倒を体験します。

集会所に戻り道具の手入れを行いました。

感想を共有して今回の活動は終了です。皆さまお疲れ様でした!
次回、第4回は来年1月17日(土)の予定です。






