09月21日 (日)|森ボラ体験会(継続編第1回) in 名瀬・上矢部市民の森_レポート

森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会『継続編』では活動経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで森づくりの知識や技術のスキルアップを目指します。

今回は4回シリーズの第1回です。

…活動概要………………………………………………
日  時:令和7年9月21日(日)9:00~12:00
場  所:名瀬第二町内会館、名瀬・上矢部市民の森(横浜市戸塚区)
参 加 者:ボランティア5名、横浜市環境活動事業課1名、スタッフ5名(NORA)
内  容:座学、名瀬・上矢部市民の森の観察、森の断面図作成
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JR「東戸塚駅」に集合。バスで名瀬・上矢部市民の森近くの会場へ向かいました。

第1回は室内での座学からスタート。
はじめに横浜市の取り組み、森を維持していくために必要な技術指針「森づくりガイドライン」、「森の保全管理計画」の紹介。森に手を入れる目的を共有し目的を達成するための計画づくりの重要性を学びました。

名瀬・上矢部市民の森の周辺環境、明治期~現在までの森の植生・利活用の変遷等を解説。
断面図を用いて森の階層構造、落葉広葉樹林の目標とする姿と現状を比較し作業の目的を確認しました。

森に入る前にKY活動(危険予知)!スズメバチ等の危険ポイントと対処法を確認。

座学の後は、装備を整え名瀬・上矢部市民の森の観察へ。住宅街を抜け市民の森に向かいます。

先ずは森の外観を観察。樹木単体ではなく森全体をひとつの集団として捉える事が大切と説明がありました。

竹細工に利用する在来のマダケと、筍として食用のため植えられた外来のモウソウチクの違いを解説。

株立ち(薪を採るために切り倒され、その後わき目が成長した株)のヤマザクラを観察。かつてここが薪炭林であった名残です。

落葉広葉樹林で春先に見られる植物(キンラン、ギンラン、ウラシマソウ、アマドコロ等)を写真で紹介。

落葉広葉樹林と針葉樹林の違いを観察

次回活動を行うエリアで森を観察。

森の中に入り「森の断面図」を作成。これにより森の全体像をイメージします。

昨年活動を行い林床に陽が入るようになったエリアではコナラの実生(種から発芽した芽)を確認できました!

会場に戻り振り返りを行い、作成した森の断面図から次回以降の作業目標を確認しました。
第2回は10月4日(土)の予定です。

森づくりボランティア体験会継続編第1回へのご参加ありがとうございました。

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