11月02日 (日)|森ボラ体験会(初級編) in 中田ふれあいの樹林_レポート

中田ふれあいの樹林は、横浜市営地下鉄から北西約500mにある住宅地に囲まれた森です。
泉区に特徴的な、起伏の少ないなだらかな地形のため、のんびりと散策しながら、ホウチャクソウなどの野草やコゲラなどの野鳥を見ることもできます。

この森は、森づくり活動団体「中田ふれあいの樹林愛護会」のみなさんが隣接する住宅地との調和を図りながら、動植物との共存を目指した雑木林の保全活動をおこなっています。

今回は、野草と昆虫に親しめる身近な森を目標に、林内に放置された間伐材を活かしながら粗朶柵(そださく)をつくり直します。

…活動概要………………………………………………
日  時:令和7年11月2日(日)9:00~12:00
場  所:中田ふれあいの樹林(横浜市泉区)
参 加 者:ボランティア3名、横浜市環境活動事業課1名、スタッフ4名(NORA)
内  容:林床整理、粗朶柵作り
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市営地下鉄「中田駅」に集合、住宅街を抜け徒歩で中田ふれあいの樹林へ向かいます。


愛護会の皆さんと合流してオリエンテーション。自己紹介、活動趣旨の説明を受けます。


愛護会代表より中田ふれあいの樹林の説明、目指す森の姿等のお話しをいただきました。


KY活動(危険予知)では頭上の掛かり木の危険ポイントを共有。


いよいよ作業開始。先ずは身支度を整え必要な道具を装備します。


本日の作業は、樹林内に放置された間伐竹の整理と竹を活用した粗朶柵のつくり直しです。

粗朶柵(そださく):杭を設置し刈草や伐採した竹を積み柵としたもの。
立入りを阻止するとともに生きもの住処にもなり、多様性豊かな森づくりにつながります。


先ずは劣化した粗朶柵の撤去と整地作業。


樹林地内は放置された竹で見通しが良くなく林床に陽が届きにくくなっているため整理します。


竹材と枝に分けます。枝の払い方には竹の性質を知りコツが必要です。


枝を集め、竹の輪切りを利用して枝の拡がりを抑え粗朶柵の材料として使いやすくしています。


枝を払った竹は一定の長さに玉切りをします。


玉切りした竹の一方を斜めに切り粗朶柵の杭にします。


粗朶柵の杭打ち。杭をロープで二方向から引く事で安全に打ち込めます。


杭を立てたら粗朶柵の基盤づくり


基盤の上に竹の枝を設置


最後に竹で重しをして粗朶柵完成です



1時間程の作業で森の入口付近の粗朶柵を整備できました。
(上:before 下:after)



竹が放置されていた林床も見通しよく陽が入るようになりました
(上:before 下:after)


全員で作業後の森を観察


最後に使用した刃物の手入れ


閉会式で感想を共有、愛護会の皆さんへお礼を伝え活動終了です。


森づくりボランティア体験会へのご参加ありがとうございました。
中田ふれあいの樹林愛護会の皆様のご協力に感謝いたします。

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