01月13日 (土)|森ボラ体験会(継続編第4回) in 寺家ふるさと村周辺_レポート

森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会『継続編』では、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで森づくりの知識や技術のスキルアップを目指します。

今回は4回シリーズの第4回目です。
前回に引き続き鴨志田公園の樹林地で森づくり活動を体験します。

第1回の様子は こちら
第2回の様子は こちら
第3回の様子は こちら

~活動概要~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日  時:令和6年1月13日(土)9:00~12:00
場  所:鴨志田公園樹林地(横浜市青葉区)
参 加 者:ボランティア14名、横浜市みどりアップ推進課2名、スタッフ4名(NORA)
内  容:常緑樹の伐木、草刈り

活動の様子です。

寺家ふるさと村四季の家駐車場に集合。作業のための身支度を整えます。皆さん準備にも慣れてきました。

開会式で全員集合。本日の活動内容を確認します。

フリップを用いてこれまでの振り返りと今回の作業目的の説明を行いました。

KY(危険予知)活動。今回は伐木伐倒作業を行うため、特に声を出してコミュニケーションをとる事の重要性を共有しました。

5分程歩いて作業エリア(鴨志田公園樹林地)へ到着。

前回(第3回)アズマネザサを草刈りしたエリアです。前回作業前は足を踏み入れることもできない程のササ藪でしたが作業のお陰で今回常緑樹の伐木作業を行えるようになりました。

2班に分かれて作業開始です。
今回はロープシステムを用いた安全な伐倒方法を体験します。作業前にロープの結び方を教わります。

もやい結び(ボーラインノット)。基本的な結び方で、輪の大きさが変らずテンションがかかっていなくても解けない結び方です。

別班は樹林地入口付近の開けた場所で草刈り作業です。
先ず鎌の扱い方を教わります。草を掴む手は親指を下に、鎌を持つ手と同じ側の足を一歩前に出して作業します。こうする事で鎌で自分を傷付けてしまう事を防ぎます。

他の方を鎌で傷つけないよう距離をとり、斜面地での作業のため横一列並びでなるべく上下作業(斜面の上と下で同時に作業する事)にならないよう草刈りを進めます。コナラの実生を残しながら丁寧に行いました。


1時間半の作業で広範囲がスッキリと地表に陽が届くようになりました。(上:before、下:after)

伐木作業を行う班では、フリップで樹木が倒れる原理の説明を受けます。
一度に全てを切ってしまわずに、倒れる側(受け口)・逆側(追い口)と2回に分けて切り口を入れる事で安全に倒す事ができます。

1班はロープを用いずに倒せる程度の細い木を伐木します。
ノコギリの刃は水平に(地面に平行ではなく)入れます。これがなかなか難しい!ノコギリに水準器を当てて水平を測ります。水平に刃を入れないと狙った方向に倒れない危険があります。

木の山側に立ち、受け口・追い口の順に切り口を入れます

急斜面地のため、ロープを使い倒した木を引き上げます。

平坦で安全な場所で枝葉と幹に分け幹は適当な長さに切ります

作業の邪魔にならない場所に集積

2班は1班よりも太い木に挑戦。ロープを用いて伐倒する方法を体験します。
先ず切る木にもやい結びでロープの輪をかけます。

輪を高い位置に設置します
ロープの端は、滑車を用いて(倒す方向に対して)90~120°程の角度をつけて折り返します。

伐る木より山側に立ち、倒す側に水平に刃を入れます(受け口)。

受け口を三角に入れ、次は倒す逆側から追い口を入れます。

伐倒者が安全な位置に移動した後、「引いて下さい」の合図で引手が折り返したロープの先を引きます。
ロープを引く事で木が倒れるきっかけをつくります。

倒した木はロープで斜面上まで引き上げます


2時間程の作業で常緑樹の中高木を伐倒し見通しがよくなりました。(上:before、下:after)

全員で作業の成果を観察し作業終了です。急斜面での作業は大変でした。お疲れさまでした!

集合場所に戻り、使った道具の手入れを行います。

最後に作業後の感想を共有し活動終了です。

7月に始まり4回にわたる森づくりボランティア体験会継続編へご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

【横浜市受託事業】森づくりボランティア体験会 | 報告