12月16日 (土)|森ボラ体験会(継続編第3回) in 寺家ふるさと村周辺_レポート

森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会『継続編』では、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで森づくりの知識や技術のスキルアップを目指します。

今回は4回シリーズの第3回目です。
第2回の寺家ふるさとの森での活動に引き続き、今回は鴨志田公園の樹林地で森づくり活動を体験します。

第1回の様子は こちら
第2回の様子は こちら

~活動概要~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日  時:令和5年12月16日(土)9:00~12:00
場  所:寺家ふるさとの森(横浜市青葉区)
参 加 者:ボランティア11名、横浜市みどりアップ推進課2名、スタッフ4名(NORA)
内  容:アズマネザサの伐採

活動の様子です。

活動開始前にスタッフによる作業エリアの安全確認を行いました。上空の掛かり木や危険な植物等がないか、特に今回は急傾斜地のため降り口付近の草刈りと降りるためのロープの準備を行いました。

今回も寺家ふるさと村四季の家駐車場に集合。先ずは作業のための身支度を整えます。

開会式で全員集合。本日の活動内容を確認します。

フリップを用いて第1回・第2回の振り返り、今回活動を行う森の目標像と今回の作業目的の説明を行いました。

鴨志田公園へ5分程歩いて移動。途中、作業を行う森を外側から観察しました。

作業エリア(鴨志田公園内樹林地)へ到着。
この森はナラ枯れの影響もあり大径木のクヌギ・コナラを伐採し若返りを図っている森です。林床は長く手が入っていないため背の高いアズマネザサで覆われています。

作業に入る前にKY(危険予知)活動を行います。前日の雨・強風による影響、急傾斜地での足元や道具の扱い方等の注意点を確認しました。

2班に分かれて作業開始。体力に自信のある1班は急傾斜地でのアズマネザサ刈りです。
尾根からロープを伝って転ばないように下ります。

斜面を降りたところで横一列になり全員が同じ方向(上方向)へ草刈りを進めます。
そうすることで、斜面の上と下で同時に作業してしまう危険な(上の人が転んだり道具を落とすと下の人を巻き込んでしまう)状態を避けることが出来ます。


急傾斜地での作業はかなり体力を消耗します。

一方、2班は尾根の平坦な広いエリアで作業。こちらもアズマネザサの草刈りを行いました。


背丈以上に生長したアズマネザサも。


休憩を挟み1時間半程の作業で、鬱蒼とした藪状態だったエリアがこんなに明るくなりました。(急傾斜地 上:before、下:after)

刈ったササは、谷側に滑り落ちないよう等高線に平行に置いておきます。


尾根エリアも見違えるように明るくなりました。(上:before、下:after)

アズマネザサだけを丁寧に刈ることで、コナラの実生の苗(写真手前)がきちんと残されています。

作業後の景色を全員で確認。
アズマネザサを刈ることで地表に陽が届くようになり、これによりクヌギ・コナラの実生や野草の生育を促します。
また、次回第4回で行う常緑樹の伐採の足場を確保できました。

最後に次回の作業へ向けて、ロープを用いた安全に伐倒する仕組みをデモンストレーションで学びます。

先ず伐る木を倒す方向を検討。谷側へ倒すと滑り落ちる危険があるため等高線と平行方向へ倒す事とします。次に伐る木にロープをかけます。

伐る木の高い位置にロープの輪をかけ

ロープの先を倒す方向へ軽く引き

滑車を用いて、ロープを(倒す方向に対して)90~120°程の角度をつけて折り返します。

伐倒時に折り返した先でロープを引く事により、木が倒れる位置から距離をとりながら安全に倒す事ができます。
実際に作業をする際には、伐る人とロープを引く人のコミュニケーションがとても重要になります。
次回はこのロープシステムを用いて常緑樹の伐倒作業を行います。

作業の後は使った道具の手入れをしてから片付けます。

最後に全員で感想を共有して活動終了です。

森づくりボランティア体験会継続編へのご参加ありがとうございました。
次回は1月13日(土)です。

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