神奈川・緑の劇場 vol.50

2025.8.30
神奈川・緑の劇場

神奈川・緑の劇場

=やはり米は不作ですね。米高騰は続きます。メディアや政治家は大切なこと、大事なことを忘れている米論議=

たいへんに残念なことに、2025年産の米は不作になります。

すでに一部の生産者に多大な被害が出ることが明らかになっています。ですが、メディアや政治家は日本全体の作柄にしか興味が無いかのようで、個々の生産者の実情を見ようとしません。そして、米の需給バランスと価格ばかりを気にしているのです。単年度の問題も大切ですが、将来の日本列島の農林水産業、その中の米政策をどうしたいのか?メディアや政治家が語らずに誰が問題提起するのでしょう?

国産米が不足して、価格が上がれば輸入米が増えると言うのは、各国の米の生産が十分にある場合です。まだ日本向けに作付けしていない段階で、2025年産の米をどれだけ日本にまわせるのでしょう?昔ならば自国民を飢えさせても、高値で買う日本に米を振り向けたでしょうが、今は?

=生産者はロボットではないのです。=

政治家やメディアは、生産者を、米づくり生産者ならば、米づくりロボットだと勘違いしていないでしょうか?より安いコストで国際市場競争力のある安い米を作るために、規模拡大と生産技術を改革しろと言うのです。そうしなければ日本の米づくりはおしまいだというのです。

日本の米は、すでに六割は大規模農場で作られている、小規模農地を集約してさらに規模拡大しろと言います。規模拡大が進んだとしても、日本列島の自然環境で、残された小規模農地、家族農業の役割をメディアや政治家はどう評価しているのでしょう?米づくりはロボットがやっているのではありません。よく言われている農業の多面的機能を守るのはもちろんですが、人々は、土地の祭りを繋ぐために、土地に暮らし、土地に帰り、人々の関わりを大切にしているのです。

米づくりは神々とつながる大切な糧なのです。神々に捧げる土地に伝わる歌があります。踊りがあります。舞があります。太鼓があり笛の音があります。飾りがあるのです。一日限りの祭りのために準備と練習を重ね村全体がひとつになることが、私たち、日本列島に生きる民の心です。

=日本列島の自然を守るとは?農業を守ること。米づくりを守ることであり、米づくりをするコミュニティを守ること=

都市の住人が安心して暮らせるのは、森を守り水を守り田畑を守り、豊かな海を守る農林水産業の担い手のおかげです。

=どのような日本列島の暮らしを未来に作るのか?=

地球温暖化が進行し、激しい気候変動が地球全体を覆います。今年、日本列島は世界でも特に高温に見舞われたといいます。これから生まれてくる子どもたち、若者たちの、この地球環境とともにある未来を思います。
日本列島の人口は50年後には半減するといいます。メディアや政治家は首都圏や都市圏の人口はそのままに地方ばかり人口が減る、減らすと考えているようです。ここでも、経済効率しかアタマに無いのでしょうか?首都圏、都市圏から地方へ、自然豊かな森や海のある暮らしへ、移住や、せめて二拠点生活、関係人口化を進める時代です。

人間が人間らしく健康に暮らすのに、どのような自然環境が望ましいのか?どのような食生活が望ましいのか?

欠かせない、医療、福祉、教育を構築して、自立した地域コミュニティを各地でと願います。コミュニティづくりの過程には、歌や音楽、そして演劇的なものも、役に立つに違いありません。

メディアや政治家に不満を述べましたが、メディアや政治家を動かすのは、私たちひとりひとりだと思います。特に、SNSの弊害が明らかになるにつれ、旧来のメディアの真価が問われます。つまり、信じられる正しい情報。日々の暮らしに役立つ情報源として、見直されなければと思います。

我らが〝里山シンガーソングライター〟Chojiが作詞・作曲し、NORAの仲間たちが振り付けに関わった横浜のオリジナル盆踊り歌〝浜っ娘音頭〟が、横浜の一部で、特に若者たちの間で盛り上がっているらしい!

体調不良を理由に何年も踊りに行っていませんが、8月30日の夜、臨港パークの〝みなとみらい大盆踊り〟に顔を出してみたいと思っています。

もう15年前?第2回のときに、わが仲間、ささちゃんが事務局に頼みこんで曲を流してもらい、子どもたち四人とママ二人、浜っ娘音頭にぞっこんとなり、その後の普及に邁進したチカ先生と私。やぐらの上で踊らしてもらいました。

リクエストに答えてくれた二回目の踊りは降り出した雨の中、何と踊り出したらやんだのも思い出です。その後も、各地で何度も踊った〝浜っ娘音頭〟でした。

※Chojiさんのサイトはこちらから→★★
※浜っ子音頭はこちらから→◎◎

(2025年8月28日記三好豊)

・京都で振り売り(伝統的な農産物の移動販売)をする角谷香織さん→★★
・日本の農産物流通に3つの提案 神奈川野菜を届けて36年 三好 豊→■■三好 豊(みよしゆたか)

“50年未来づくりプロジェクト”を提唱します。
“もりびと”が木を植えて育てるように、子どもたちが社会の真ん中で活躍する時代のために、今日できることを一つずつ。老いも若きも一緒になって50年のちの日本の景色を想い描きたい。
1954年に生まれ父親の転勤により各地で育ちました。 1975年10月、杉並区阿佐ヶ谷南の劇団展望に入団。1982年退団して横浜に戻り演劇活動に参加してきました。1987年5月、(有)神奈川農畜産物供給センターに入職し、県内各地、各部門の生産者に指導を受けることができました。2004年に退職し「神奈川・緑の劇場」と称して県内生産者限定の野菜の移動販売を始めました(現在終了)。NPO法人よこはま里山研究所・NORAの支援はたいへんに大きく、これからも都市の暮らしに里山を活かす活動の一環として生産者との関わりを大切にしたいと考えています。また(株)ファボリとその仲間たちとの繋がりには、心躍るものが生まれています。