和歌山県高野町富貴暮らし

今日のできごと3

2010.10.30
和歌山県高野町富貴暮らし

秋も楽しいなあ、と思っています。こちらに4月に来て、春は、いろんな花が思う存分に咲いている感じで(植木鉢の中ではなくて、そこかしこに伸び伸びと)開放感があり、田んぼに水が張られ、いよいよ田植えかなあという、わくわく感があり、かえるの合唱に、違う生き物と一緒に生きているという実感がありました。夏は今年の異常な暑さの中、扇風機を使ったのも2回という過ごしやすさで、トマトやキュウリやナスをいろんな方にいただき、祭りが毎週のようにあって、そしてお盆は厳かにあって、友人もたくさん遊びに来てくれて、普通にこちらの地域の方に混じっていて楽しかった。

そして秋。秋は収穫の、実りの秋だということを感じています。稲刈り、秋祭り、あけび、いちじく、くり、きのこ、里いも…。

こちらに来て半年の間で、思っていたよりも多くの友人が遊びに来てくれました。延べ16人(すでに3回来た友人も)。友人たちは、私が感じているような自然に対する感動はもちろんのこと、それ以上に地域の方との出会いについて「よかった」と言ってくれます。それで「また会いに来たい」と言ってくれます。

私が初めて富貴を訪れたのは、ちょうど一年前の今頃。役場の担当の方に出会い、地域の方に話を伺い、もしここに住むことにならなくても、何か富貴に関わっていきたい、という気持ちになりました。もう無関係ではいられない、という思いでした。それはやっぱり、時間は短くても名前とお顔が分かる人が、富貴にできたからなのかなと思います。