和歌山県高野町富貴暮らし

今日のできごと5

2011.2.1
和歌山県高野町富貴暮らし

味噌を作りました!

祖母が健在のときは、毎年手作りのお味噌を送ってくれていたので、大人になって味噌を”買う”ことに違和感があったのですが、自分でつくったのは今回が初めてです。
この味噌づくり、富貴・筒香のみなさんと、”畑たがやし部”というサークルを結成して、大豆の種蒔きから始めたものです。
まず種を蒔いて、芽が出たとき、ええっ!という驚き。想像していたのと全く違うんです。私は、絵に描いたような、二葉が出ると思っていて…。実際は、豆の部分がぐいっと土の中から持ち上がるんですね。種を蒔いた翌々日だったかな、むくむくと土が盛り上がり、豆の部分が首を出す。もう、毎日写真をとって、観察日記をつける小学生のような新鮮な感動がありました。
ある程度育ったたら畑に植えて、雑草を引いて、収穫して、はぜ場に干して、乾燥したら、豆をたたく。 このたたくというのも、へえ~、と。大豆を収穫してから、どのように殻から外すなんて考えたこともありませんでした。
よく乾燥した大豆は、木槌で叩くと面白いようにころんころんと、豆がさやから外れて出てくるのですね。この木槌は、ここら辺では”ツチンコ”と呼ぶようです。ツチノコに形が似ているからとか。会話の中にふつうにツチンコが出てきて、最初は何のことやら?ばかり。
豆が外れたら、トウミにかけて(これが大正生まれ)、ごみと豆とに分けます。それから各自が豆を持ち帰り、虫食いなどをより分ける。これも、普段見ている豆はきれいなものがそろっていますが、当たり前と言えば当たり前のことですが、いろんな豆が混じっていて、手作業でより分けているのですね…。
味噌を作るために、水に一晩漬け、ストーブの上で焚きました。この大豆の大きいこと!市販の水煮大豆の倍はあります。そして甘い!!煮ただけで本当に美味しい!! 収穫の際、思わず生の豆を食べた方がいらっしゃいました。美味しくて、イノシシの気持ちがよくわかるわ~とおっしゃってました(大豆はイノシシによく食べられてしまうのです。私たちの畑は、電気柵とトタンで囲いました)。(次回へつづく)

(山田)