12月12日 (月)|森ボラ体験会(継続編第3回) in 上川井市民の森_報告

上川井市民の森は、瀬谷市民の森と追分市民の森に接するスギ、ヒノキなどの針葉樹を主体とした森で、林内にはせせらぎや湿地なども見られます。
この森は活動する市民ボランティア団体がないため、林内には夏に育った下草や常緑樹が侵入し風通しの悪い暗い森になりつつあります。

森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会「継続編」は、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで
森づくりの知識や技術のスキルアップを行っていただくことを一つの目標とした4回シリーズの体験会です。

第1回(5月28日)、第2回(10月15日)に引き続き、今回は第3回です。
常緑樹中低木の除伐を行い下層空間を確保する作業を行います。

第1回の様子は こちら
第2回の様子は こちら

~活動概要~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日  時:令和4年12月10日(土)9:00~12:00
場  所:上川井市民の森(横浜市旭区)
参 加 者:ボランティア6名、横浜市みどりアップ推進課2名、スタッフ4名(NORA)
作  業:落枝の片付け、常緑樹中低木の除伐、ロープを用いた伐採


継続編は現地集合。各自道具を装着します。


作業前に昨年度作業エリア園路脇のウバユリを確認しました。


ウバユリは実がはじけ種子は風散布で広がります。
薄く風に乗りやすい形状の種子を見て「ニンニクチップみたい!」の声も。
開花までに5~6年かかりますが、活動により明るくなった落葉樹林に数年後ウバユリが増えている事を期待します。


5分程林内を移動し作業エリアに到着。今回集中して作業を行う範囲を園路側から観察します。


オリエンテーションで今回の作業内容と目的を確認。今回は、同エリアの危険木の整備等を行われた三橋緑化興業より3名参加して下さいました。


このエリアの落葉広葉樹林の目標像、目標へ向けた今回作業内容の位置付け等をフリップを用いて説明。


上空の掛かり木注意等の危険予知(KY)活動を行い作業開始です。


先ずは落枝を整理して安全に作業を行えるようにします。


三橋緑化興業さんがはるか上空の掛かり木を取り除いて下さいました


園路脇のアズマネザサ、常緑樹低木を除伐。


次に資料を用いて木をゆっくり倒すための伐木方法の説明を受けます。


中低木で伐木実践。この細さなら一度に切る事ができますが練習として
先ず倒す方向に受け口、次に反対側から追い口を入れます。


切り口が水平で、且つ受け口と追い口が平行であり、
蝶番の役割を果たす受口と追口の間(折れ曲り線)がきちんと残っているのが理想です。


休憩時間には三橋緑化興業さんからノコギリの使い方についてレクチャーを受けました。


後半は、ロープを用いて安全に伐倒する方法を学びます。


伐採する木の高い位置にロープを掛けロープの先を滑車を用いて折り返す事で、倒れるきっかけづくりのために安全な位置からロープを引く事ができます


倒した木は一定の長さに切り集積します。


2時間程の作業で見通しが良くなり陽が入るようになりました。(上:before、下:after)


作業の振り返りと感想を共有、三橋緑化興業さんにお礼を伝え、道具の手入れを行い作業終了です。

森ボラ体験会継続編へのご参加ありがとうございました。
次回第4回は1月21日(土)です。

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