05月30日 (月)|森ボラ体験会(継続編第1回) in 上川井市民の森_報告
上川井市民の森は、瀬谷市民の森と追分市民の森に接するスギ、ヒノキなどの針葉樹を主体とした森で、林内にはせせらぎや湿地なども見られます。
この森は活動する市民ボランティア団体がないため、林内には夏に育った下草や常緑樹が侵入し風通しの悪い暗い森になりつつあります。
森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会「継続編」は、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで
森づくりの知識や技術のスキルアップを行っていただくことを一つの目標として開催しています。
今回は、4回シリーズの第1回です。
森全体と作業エリアを観察、今後の計画づくりを行いました。
~活動概要~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日 時:令和4年5月28日(土)9:00~12:00
場 所:上川井市民の森(横浜市旭区)
参 加 者:ボランティア4名、横浜市みどりアップ推進課3名、スタッフ5名(NORA)
作 業:昨年度の成果確認、森の観察、落枝の整理、計画づくり
継続編は駅集合ではなく直接現地に集合します。
各自ヘルメットや道具を身に着けてから林内へ移動します。
開会式では、継続編全体の趣旨説明と簡単な参加者自己紹介を行いました。
写真等を用いて昨年度の継続編活動の振り返り。
前日の雨の影響によるぬかるみに注意する等、全員で安全確認(KY活動)してから活動スタートです。
昨年度作業したエリアで活動の成果を確認します。
一年前は鬱蒼とした暗い森でしたが、現在は地表に日が入る明るい森になりました。
昨年7月(継続編第1回)の様子は こちら
明るくなったことにより地表で眠っていた野草の発芽が期待できます。
開花時期を過ぎたエビネ。明るい雑木林に見られる野草。
今年度の作業エリアまで移動しながら林内の植物を観察します。
園路に敷いているチップは、昨年度の作業で発生した材をチップにしたものです。
イヌビワ。イチジクの仲間でクワ科。ビワはバラ科。
ツルニンジン。他の植物に巻き付いて生長し林縁で見られる植物。よく似たバアソブよりも大きい花をつけることからジイソブとも呼ばれます。ソブとはそばかすの事。
ハナイカダ。葉の中央にちょこんと実がなっているように見えます。実際は葉と花の軸が融合してこの姿になったそうです。実の軸のみ葉脈より太いのがわかります。
作業エリアに到着。園路から観察しながら、森の将来像を定めた保全管理計画の解説。
作業を始めるために荷物置き場を確保。
作業エリアをじっくり観察します。サクラの大木がこのエリアのシンボルツリーです。
観察をしながら落枝を整理しました。
シラカシの大木の根元にコクランの群落が確認できました。
30分程の作業で足元の落枝が整理され作業しやすくなりました。(上:Before 下:After)
作業を終え、目標へ向けてどのような作業を行うと良いかを全員で話し合い今後の方向性を定めました。
移動中、ナラ枯れによるギャップ(森を覆っていた高木が枯れた事によりスポット的に光が差し込む事)を観察。
集合場所へ戻り、道具を手入れします。
感想を共有し本日の体験会継続編は終了です。
参加者の皆さまお疲れさまでした。次回は10月です。